女優・吉高由里子主演のTBSドラマ「最愛」が17日に最終回を迎え、残されていた数多くの謎が丁寧な描写で解明・回収された。15年前と現代に起こった事件に、主人公・真田梨央(吉高)と弟・優(高橋文哉/子役・柊木陽太)のために関わっていた弁護士・加瀬賢一郎(井浦新)が「この日が来るのはあの日から分かってました」と、静かに姿を消した。
視聴者にはブラックボックスを開いて全ての事実を提示する演出の後に、再び箱は閉じられた。
最終盤では、幼少時のけがで、興奮すると記憶が飛ぶ症状を抱えていた優が、梨央の開発した薬について、友人から「昔の記憶は戻るの?」と聞かれると、少し視線を動かして考えた後に、「戻らないよ。でもこれからのことは覚えておける」とほほえんだ。
15年前の事件から、加瀬に救われ続けた優の記憶。ドラマの初回以来、盛り上がってきたネット上の考察では、「もしかして最後優も記憶戻って加瀬さんの事気づいてる?」「優は、過去の記憶も取り戻してるよね、多分」「本当は戻ってて、黙ってたんだよね」「優くん、過去の記憶戻ってたのかな?胸にしまってる?」「優、記憶戻ってないって言うけど、もしかしたら戻っているのかもね」「優の最愛で戻ってないと言ってる説」との見方も挙がっている。
一方で、最終回ではほぼ全ての謎が解き明かされたが、第8話で、治験を前にした優が「昨日、また記憶が飛んでまった」と語った原因については、さまざまな解釈があったが、“未回収”となった。
ドラマ公式や出演者のSNSには、物語の終幕を受けてのコメントや画像が投稿されている。