歌手の和田アキ子が19日、TBS系「情熱大陸」に出演し、過去に睡眠導入剤を大量に飲んだことがあると告白した。
番組は12月8、9日にブルーノート東京で行われた和田のライブ開催までに密着。和田は、ひたむきに、丁寧に、真摯(しんし)に歌に向き合う姿を見せた。
豪快なキャラクターで知られる和田だが、インタビューの中で睡眠時に睡眠導入剤を飲んでいると告白。「一挙に飲んだら『明日、何も気にしなくていいんだな』って思う時は多々ありますね」と日々悩んでいると伝えた。
さらに「1回…初めて言いますけど、大量に飲んで、『アカン』と思って、ボーッとしてきたときに(喉に)指突っ込んで吐きました」と突発的に不用意な行動に出てしまったことも明かした。「『何考えてんねん、和田アキ子、アホ、ボケ、カス』って言って泣きましたけどね」と包み隠さず回顧。インタビュアーが「なんで続けられるんですか“和田アキ子”を」と質問すると「和田アキ子を作ってくれた人がいて、ずっと支持してくれる人がいるからですよ」と笑顔で答えた。
引き際については「(人から)つつかれるんじゃなくて、自分できれいに終わりたいですね」と自ら決めたい思いを持っている。そのタイミングは「わたしにとっては声がでなくなった時ですから」と断言した。和田にとって「声が出なくなる」ことは「歌手ではなくなる」こと。バラエティーだけをやる和田アキ子は考えていないという。
ライブではビートルズの楽曲に初挑戦するなど、新たな試みも。ラストは「あの鐘を鳴らすのはあなた」で締めた。ライブ後にはほっとした表情で「やめられないな。歌、うま(く)なりたいよね。本当に」としみじみ。歌に対する“欲”も尽きることはなかった。