女優・吉高由里子主演のTBSドラマ「最愛」の最終回が17日、放送された。放送時間は拡大されることなく、通常の1時間枠(54分)だったが、15年前と現代に起こった事件を巡り、残されていた多くの謎や伏線とみられる演出を、一気に回収して終結した。
最終回でトーンダウンすることなく、衝撃の結末まで描き切られ、ネット上では「完璧なドラマだった」「見事に納得の1時間」と拍手が送られている。
序盤5分ほどで15年前の事件に加担している人物がいることが提起され、一方で加担した疑いのある人物たちの立ち位置も明確になり、スピーディーに物語が展開した。
中盤で小休止した後に、最も手がかりが少ないと思われた“事件”を端緒に一気に解明が進み、最後20分は怒濤の展開に。
タイトル「最愛」の意味や、主人公・梨央(吉高)たちの幸せを自然に描いた一方で、ミステリー部分では事件の動機に説得力があった。
真相を隠していたブラックボックスが次々に開いて事実が映像提示され、遺留品である、お守りや、赤ペンが事件現場に残ってしまった経緯なども細かく描かれた。
主人公が開発した新薬の効能も、幸せを壊さないものであることが丁寧に描かれた。