木下元都議ボーナス差し止め請求の都議、小池都知事の責任も追及「都民益を損なった」

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
会見を行った上田令子都議
会見を行った上田令子都議

 地域政党「自由を守る会」の上田令子都議ら1日、東京都監査事務局に対し、7月に無免許運転での当て逃げ事故を起こし、11月22日に辞職した木下富美子元都議の給与と、今月10日に支給される支給差期末手当について差し止めを求める住民監査請求を提出し、受理された。上田氏らは同日、都庁で会見。木下氏を糾弾するとともに、木下氏が都議選当選時に所属していた「都民ファーストの会」特別顧問の小池百合子都知事にも、厳しく責任を問う姿勢を示した。

 上田氏は、選挙期間中の無免許運転と当て逃げ事故を隠して当選した木下氏を「板橋区民の皆さんに対して非常な愚弄行為であり、有権者に対しても非常に不誠実」とバッサリ斬った。その上で、木下氏が小池知事に相談して進退を決定していたことにも言及。自身が8月、11月の2度にわたって小池知事に木下氏についての説明を求めていたことを明かし、「(2人は)10月中にやり取りをしていた。すでに木下さんとやり取りをしていたにもかかわらず、何の説明もなかった」と憤りを示した。

 さらに「特別顧問として公認した責任がある。除名したからいいということではない」と、木下氏の辞職を積極的に求めるべきだったとの主張も行った。加えて、木下氏が当選から辞職まで4カ月半ほど経過していたことも問題視。「(当選から)3カ月までに辞めていたら、(次点議員の)繰上げ当選ができた。結局説得できたのだったら、2カ月前の時点でも良かったんじゃないのと思う。結果として都民益、板橋区民の利益を損なった」とし、「その責任を痛感し、知事として返還の手続きをしっかりしていただきたい」と呼び掛けた。

 上田氏はまた、前期には板橋区から出馬し当選した都民ファーストの会・平慶翔都議が今期は千代田区から出馬したことにも触れ、「平さんは一生懸命、板橋区に骨を埋める覚悟だった。それを将棋の駒のように単なる自分たちの勢力で置き換えた。愚弄するにもほどがある」と、特別顧問としての小池知事の責任も追及。「議場では政治的説明責任を果たしてなかった。(木下氏と)会っていた、話していた経緯を明らかにしてほしい」と希望した。

 また、同会の渡辺大三幹事長も「知事には、監査請求をしなくても求償権があるし、求償権を行使する責任もある。うやむやのブラックボックスの中で、どんな密約があったか分かりませんが、引導を渡すところまではやったけれど、それで知事としての責任が全うされたとは言えない」と批判した。

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