サルマ・ハエック(55)は映画「フリーダ」の製作中、ハーヴェイ・ワインスタインから自分の容姿について侮辱されたと言う。映画界の大物であるワインスタインからセクシャルハラスメントを受けた経験について以前記事を書いているサルマは、2002年に芸術家フリーダ・カーロの伝記映画を撮影中に受けたいじめについて振り返った。
「(ワインスタインのいじめを普通だと思うことができたかについて)ある程度はね。彼にいじめられたとき、私は大丈夫だったわ。確かに(いじめられた後)震えたり落ち込んだりはしたけど、全体的に漫画みたいな側面があった。撮影中、彼は私を呼んで、『何でお前は一本眉で口ひげを生やしているんだ!醜い顔をするために雇ったんじゃない!』って叫んだの。でも私は、『フリーダ・カーロの写真を見たことないの?』って感じだったわ。もし男性がシラノ・ド・ベルジュラックを演じていたら、『その鼻はなんだ?』なんて言わないわよね」とサルマは語る。
「エターナルズ」が公開を迎えたばかりのサルマは以前、女性に対する様々な性犯罪で2020年に23年間の懲役刑を受けたワインスタインに襲われなかったのは、自身がクエンティン・タランティーノやジョージ・クルーニーと交友関係にあったからだと主張していたが、自分の内面の強さも影響していると感じているようで、ガーディアン紙のインタビューにこう語っている。「私はとても強かった。ただノーと言っただけじゃなくて、それを認識させる力を持っていた。彼は私の弱さを見たことがないの。私は恐れていないというんじゃなくて、それを見せないの。私の冷静な強さは、威圧的なぐらいだから」
サルマがハリウッドで受けた屈辱はワインスタインが「最初で最後」ではないそうで、「人は変われると信じている。私は誰かを批判することに興味があるんじゃなくて、ただそれを止めたいだけなの」と続けた。