「池袋ハロウィンコスプレフェス」2年ぶりリアル開催 オリジナルマスクを「登録証」に コロナ対策で工夫

松田 和城 松田 和城
ヴァイオレット・エヴァーガーデンのコスプレでイベントに参加した女性。
ヴァイオレット・エヴァーガーデンのコスプレでイベントに参加した女性。

 「池袋ハロウィン(池ハロ)コスプレフェス2021」が30日、東京・池袋で開幕。昨年はオンラインのみで、今年は2年ぶりとなるリアル開催に際して新たな取り組みが見受けられた。同フェスは31日を含む2日間にわたり催される。

 「鬼滅の刃」「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」「ウマ娘」など、話題作のコスプレ姿が目立った。撮影順番待ちの列は間隔を空け、コスプレイヤー同士も一定の距離を保っていた。2年前とは異なり、参加者は緑色や紫色のオリジナルマスクを着用。来場時に配られたこのマスクは、イベントチケットを購入した”証明”となり着用が義務づけられた。同イベントのプロデューサー・橋口雄樹氏は「コスプレイヤーさんの中には、スマホとか財布とかをコスプレする際になくす方もおられるので、毎年登録証としてトートバッグをお配りしていました。今年は感染対策に力を入れるためマスクに変更しました」と説明した。

 また、三密を避けるため一昨年、1日約1万人以上だった参加人数を制限した。「いつもは制限なく遊んでいただくんですけど、今年は6割まで削っています。ただ、6000人来ているかといわれると全然そうでもなく、全体的にはもっと減らしています」と明かした。

 これまでは、車道を練り歩くなど池袋東口全域で開催していた。今年は、会場をサンシャインシティ屋上や広大な芝生が特徴のイケ・サンパークなどに絞った。「昨年までは警察も一緒に入ってもらって、『ザ・池袋のお祭り』みたいな感じだったんですけど、今年は、規模を広げずに場所の選択と集中をして新しい会場(イケ・サンパーク)を試してみました」と語った。

 今年のキャッチコピーは”またみんなの好きに会いたい”。2014年、コスプレイヤーに「自分の好き」を表現する場所を提供することを目的として第一回が開催。「またみなさんが、自分たちの好きを安心して体現できる場所になっていればいいかなと思います。そのために僕らは、コロナ対策も含めて安心安全の状態をつくりあげていきます。その分全力で楽しんでいただきたいです」と言葉に力を込めた。

前日に「金曜ロードショー」(日本テレビ系)で特別編集版が放送されたアニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の主人公・ヴァイオレットのコスプレで参加した女性は「原作の小説が好きでコスプレをしました。昨日のテレビ放送は、今日の準備もあって見れなかったので、来週の劇場版までには録画を見ます」などと話しリアル開催を満喫していた。

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