「奇ゲー」としてマニアの中で今も根強い人気を誇るファミコンソフト「東方見文録」。
終盤の展開が衝撃的な事でも知られているソフトなのだが、「開発段階では製品版のものよりもさらに過激な描写が用意されていた」という噂が出回っていた。
そして発売から実に30年以上の時が過ぎた今、実際のサンプルカセットの入手に成功した非売品ゲームコレクター「じろのすけ」氏(@jironosuke99)により「その都市伝説は本当だった!」ことが明らかとなり、注目を集めている。
じろのすけ氏に話を聞いた。
石山はむイチ(以下「はむ」):入手経路についてお尋ねしても良いでしょうか?
じろのすけ:かなり昔にオークションサイトで既に購入していました。情報がカセットの写真だけで、「ガワ」も市販版と同じなので贋作の可能性も覚悟した上で、博打のつもりで購入しました。
東方見文録は大好きなゲームで、ゲーム史上オンリーワンの空前絶後の奇ゲーだと思っていますので、そのサンプルカセットを手に入れる可能性があるというだけでも賭ける価値があると思いました。いよいよ実際にプレイしてみた結果がこの大当たりだったので、ものすごく嬉しいです。
はむ:今後、さらなる情報の発表のご予定は無いのでしょうか?
じろのすけ:自分自身での記事化やイベントは今のところ予定しておりません。「ゲームラボ」誌では非売品ゲームの記事を書かせていただいているので、気が向けばその中で言及するかもしれませんが…。
(※じろのすけ氏は「非売品ゲームソフトガイドブック」を三才ブックスより出版)
しかし「海神える」さん(@umigamike)が東方見文録の同人誌を執筆中ということで、同氏からの要請を受けて情報提供させていただく予定です。
そしてこれはまさかの新事実だったのですが、ソフトを解析して中のボツ画像と思われるデータを発見し「開発版はこうだったのではないか?」という再現画像をホームページに載せた、その張本人が海神さんだったそうです!(笑)。
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なんと!東方見文録の都市伝説を作り上げた海神える氏と、それが事実であった事を突き止めたじろのすけ氏が手を取り合うということなので、発刊予定の同人誌にも期待したいところだ。
なお、今回の一件に関してのTwitterの発言のまとめページができているので、ご興味のある方はそちらもご覧いただきたい。