この「業平塚」は、業平が馬を止めた休んだ場所と伝わっており、高さは80センチ、直径2、3メートルほどあります。昔は「むさし野にかたり伝えし在原のその名を忍ぶ露の古塚」という和歌が書かれた歌碑も建てられたと伝わっています。歴史上でも名高い美男子のパワーにあやかるため、ここでも息を止めた走り走り始めましたが、結局は2周でリタイア。夢敗れて呆然(ぼうぜん)と立ちすくむしかありませんでした。
このとき、昔聞いた話を思い出しました。「走っている姿を絶対にみられたはいけない」-と。そういえば、チャレンジの最中、境内を散策している人に怪訝(けげん)そうな顔でみられていた気が。それなら、どっちにしてもダメだったかも、と気を取り直した次第です。
ただ、体力に自信があり、息を止めて走るのが得意な人はぜひチャレンジしてください。成功しても、その後のことは保証の限りではありませんが…。