コスプレイヤーのすみれおじさんが、都内で行われたロリータ展示即売会『よくばりプリンセスマルシェ』(21日開催)に出演し、ロリータ界のカリスマモデルである深澤翠、青木美沙子らと共にモデルとして初めてランウェイ参加を果たした。活躍の幅を広げている人気上昇中のコスプレイヤーは、よろず~ニュースの取材に応じ、イベントでの裏話からロリータへの思いまでを語り尽くした。
笑顔であこがれの二人とランウェイを歩いたすみれおじさん。しかし、そんな晴れやかな表情の裏では、自分自身との戦いが繰り広げられていた。「実はイベントの2日前に足の筋トレをしすぎて筋肉痛がすごかったんです。痛み止めを飲んだんですけどあんまり効かなくて。ポーズを取ると、たまにプチっていう筋肉痛の衝撃のようなものが足に走ってバランスがやばかったですね」と明かした。
実は中国武術の習得も目指しており、アクション教室にも通っている。「マネージャーさんに後で映像を見せていただいて『これは武術の歩き方だよ。姿勢は綺麗なんだけど凜々しい感じの動きだね』と言われました」。成果を実感したように笑顔で振り返った。ただ、「中国武術の中で、手の動かし方とかは”美しさ”を重視しているんですね。そういう意味では武術をやってなかたら危なかったかもしれません」と冷静に説明した。
ロリータファッションに興味を持ったのは中学生の頃だという。2017年まで発行されていたファッション雑誌「KERA」のカリスマモデル深澤翠、青木美沙子に憧れを抱いた。
今イベントで念願の共演を果たすことはできた。しかし、すみれおじさんはイベントナビゲーターとして各ブースの紹介を行うなど忙しく、じっくり話す時間がとれなかったという。「本当はお二人と話がしたかったんですけど…すれ違った時にあいさつするくらいしかできませんでした。でもいざ目の前にしたら『かわいい』しか言えなかったと思います。本当のおじさんみたいになっちゃうんです。『唇がお人形さんみたいですね』『目が綺麗ですね』とか気持ち悪い感じで褒め始めてしまう可能性が高いので、むしろしゃべらなくてよかったのかも」と冗談っぽく1(イチ)オタクとしての複雑な思いも見せた。
ロリータファッションでのお気に入りポイントは、「パフスリーブ」。これは肩先や袖口にギャザーやタックを入れて、ふんわり丸く膨らませた袖のこと。今イベントで着た衣装にもある特徴で「ロリータっていったらパフスリーブがかわいいってところもあって。1部の衣装ではその部分にリボンがついてるのとレースがたくさんついているのが素敵だなと思いました。レース大好きなので!」。普段からもライトなロリータ系の服を着ているほど“ロリータ愛”は深い。
新たな挑戦を終えたすみれおじさん。今回のイベントを振り返り、「流れるようなポージングだったりファッションショーの見せ方も学んでみたいなって思いました。ロリータは昔も今も大好きなので今後も着ていきたいし、関われたらうれしいです」と改めて決意の言葉を口にした。