すみれおじさんがツイッターで立ち上げた企画「はむぎつねを探せ!」が、SNS上で話題を集めている。同フォロワー数2万5000超を誇る人気コスプレイヤーは、自ら考案したオリジナルキャラクター「はむぎつね」が何匹隠されているかを問いかける写真を投稿。短期間でフォロワー数を2000超増やした。その理由と経緯、そもそも彼女って何者?というわけで、本人を直撃した。
おじさんではない26歳のHカップ美女は「サイゼリアの間違い探しレベルの難易度を目指しています。本当の正解を答えるのは1人か2人」と明かした。記者も挑戦してみたが、全解答にはたどり着かなかった。「はむぎつねを探せ!」とは、写真内に隠された“はむぎつね”探すものだが、目立つ場所にいる簡単な答えがあれば、写真をズームしてようやく気付くものもある。
もともとはSNSには消極的だった。「ファンの方が反応してくれるかなとか。いろいろ考えすぎて結局何もつぶやかないことが多かった」。それでも、ファンとコミュニケーションをとる方法を模索する中、「みんなが見て楽しめるようなものだったら見てくれるかな」と思いついたのが同企画だ。今年の3月下旬からスタートし、大反響を呼んだ。
すみれおじさんはコスプレイヤーとしての活動のみならず、昨年11月には平成仮面ライダーシリーズの監督で知られる鈴村展弘氏の舞台に出演し、現在は「テイルズ オブ」シリーズの公式番組に出演中と、マルチに活躍中だ。
名前の由来は、菫(すみれ)+「おじさんリプ」。おじさんリプとは、女子大生など若い女性に社会人のおじさんが、SNSで絵文字、顔文字を乱用したりしてデートの誘いなどを送る文章などのこと。他にも「返信がなくてもメッセージを送る」「聞かれていないのに自分語りを始める」などの特徴がある。すみれおじさんは、自身が友人と「おじさんリプ」にはまっていた時期に「軽いノリでこの名前にしたら名前を覚えてもらうことが多くなった。そのまま芸能の活動をすることになった(笑)」と振り返った。
中国武術の習得を目指しており、アクション教室にも通っている。きっかけは19年7月に開催された「コスプレワールドマスターズ」において、ブラジル支部の地方大会の審査員を務めたことだった。「海外の方のコスプレは、見た目だけではなく、演技力も重視されるんです。そういった動きを再現して、より本物へと近づけるのが素敵だなと思ってアクションをやりたい気持ちが増した」と語った。
アクションを生かして「Fateシリーズの『玉藻の前』というキャラクターの公式コスプレイヤーになりたい。玉藻ちゃんの戦闘シーンとかができるようになれたらいいな。蹴り技中心なので大変ですね(笑)」と新たな目標ができた。「この夢がかなったら引退する」と話していたことがあるが、彼女は「今はいろいろ楽しい話もいただいてるので撤回しようかな」と笑い飛ばした。
また、アクションを習い始めたことで、子供の頃に好きだった“悪役”への思いが再熱したという。セクシー衣装を着るイメージの“特撮の悪役”に憧れており、現在は前述の舞台を演出した鈴村氏の演技指導を受けている。「『悪役と言ったらすみれおじさん』と言われるようになりたい!」と今後の決意を口にした。
夢への追い風となったツイッター企画。「どんどん参加して欲しいし、これからの活動にもついてきて!」と呼び掛けたすみれおじさん。みなさんも一度、「はむぎつねを探せ!」に挑戦してみてはいかがだろうか。