美女コスプレイヤー・すみれおじさん、性別超越し舞台で少年役「どう胸をつぶすか」

松田 和城 松田 和城

 美女コスプレイヤー・すみれおじさんが、舞台『シーボルト父子伝〜蒼い目のサムライ〜』(8月4~9日、東京・築地ブディストホール)に「紫花菫」名義で出演することが28日、分かった。主人公と主人公の兄の少年時代という2役を演じる。

 芸名が「おじさん」ながら、Hカップのスタイルを持つ「美女」が、まさかの「少年」役に挑戦という衝撃の展開。「少年に見えるように胸をどうつぶすかどうかがポイントですけど、これまで『ドールズフロントライン』のG11ちゃんやボーカロイド『IA -ARIA ON THE PLANETES-』のIAちゃんなど胸のないキャラクターを演じさせていただいてきたので、これはなんとかなるかなって思います」としつつ、「性別を超えた演技というのははじめてですし、2役とも性格も年齢も違うとなると短時間でどうやって衣装と気持ちを切り替えていくのかなっていうのが課題になると思っています」と明かした。

 これまでもコスプレ活動において、童顔から胸のない役やキャラクターを担当することが多かったという。「今回ついに性別を超越して少年になってしまいました。今まで男装では『東京喰種-トーキョーグール-』のオウルのコスプレを1度だけしたことはありましたけど、舞台となると難易度はかなり高いなって思います。ドイツ人の男の子たち、しかも約200年前の時代を生きた人たちがどんな心境だったのか台本に乗せながら演じるとなるとすごく難しい。早替えという厳しい条件のなかで、見た目もキャラクターの使い分けをしないといけないのでかなり不安です」と心情を吐露した。

 すみれおじさんは、仮面ライダーシリーズ・鈴村展弘監督演出の舞台『Witch Trial -卒業ライブ殺人事件-』でメインキャストに抜擢されるなどした実力派のコスプレイヤー。ツイッターでのオリジナル企画「はむぎつねを探せ!」でも注目されている。前回出演した舞台は、朗読劇の体裁であったため今回が事実上、初めての舞台出演となる。

 舞台の総監修は、人気作『TRICK』シリーズを手がける木村ひさし監督。共演者には、渡辺裕之、鳳恵弥、塩谷瞬と名だたる役者が揃った。「初めての舞台がまさかこんなにテレビで見る人ばかりだなんて信じられません。『本当に私なんかでいいの?』『誰かとプロフィールを間違えたのでは…?』と思いながら、お稽古に参加させていただいています」と驚きを口にした。

 出演者は[誇]、「愛」チームの二つに分かれており、すみれおじさんが出演するのは[誇]チーム。「皆さんに認めてもらえるように精一杯頑張るので、できるだけ多くの方に舞台を見て欲しいなって思います。すごいキャストさんばかりですけど、よろしければ「紫花菫」名義のチケットをご購入していただけるとうれしいです。よろしくお願いします」。すみれおじさん(紫花菫)名義でチケットを予約すると、個別の特典も。詳しい特典内容は、近日中に本人ツイッターで公開される。

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