俳優ジョニー・デップ(58)は、ハリウッドから「ボイコット」されていると感じているそうだ。1970年代初頭に水俣病の惨事をカメラに収めた実在の写真家、ユージン・スミスを描いた主演新作『MINAMATA-ミナマタ-』は、9月23日から日本での公開が予定されているが、映画会社MGMが北米で公開しないのは、元妻アンバー・ハードにDVを訴えられたりした「不快で面倒な状況」が影響を及ぼしていると考えているという。
ジョニーはこう話している。「僕達は(水俣病の影響を受けた)人々の目を見つめ、この作品が搾取的にならないと約束した。あの映画は、敬意を払ったものだ。僕達はその約束を守ったと信じているけど、その後参加してきた人々も彼らの約束を守るべきだ」
「人の心に触れる映画がある。そしてこれは『MINAMATA-ミナマタ-』に関わった人々、そして同じような経験をした人々に影響を与えている。それが、ハリウッドの僕に対するボイコットが原因で?ここ数年、不快で面倒な状況にある一人の男、一人の俳優のせいで?」「でも僕は、実現させるべく必要な手段をとる。このことを明るみにするために」
そんなジョニーは、自らを「DV夫」と表現した英ザ・サン紙に対する名誉棄損訴訟で敗訴したことを受けて「ファンタスティック・ビースト」シリーズから降板しており、2019年に完成した同作が最後の作品となっているが、ザ・サンデー・タイムズ誌から、同作が最後の映画かと質問された際には「違うよ。実際のところ、次の数作品を楽しみにしているんだ」と答えている。