コスプレイヤー・すみれおじさん初舞台で少年役熱演「今回カラコンで瞳の色は変えていません」

松田 和城 松田 和城
舞台『シーボルト父子伝~蒼い目のサムライ~』に「紫花 菫」名義で舞台初出演を果たしたコスプレイヤー・すみれおじさん。
舞台『シーボルト父子伝~蒼い目のサムライ~』に「紫花 菫」名義で舞台初出演を果たしたコスプレイヤー・すみれおじさん。

 コスプレイヤー・すみれおじさんが、舞台『シーボルト父子伝~蒼い目のサムライ~』(8月4~9日、東京・築地ブディストホール)に「紫花 菫」名義で舞台初出演を果たした。演じたのは主人公と主人公の兄の少年時代という二役。“再現”を優先させるコスプレイヤーと舞台演者の違いに驚きを見せた。

 キャラクターを再現するコスプレイヤーにとって、カラーコンタクト(カラコン)は必需品。すみれおじさんは以前、よろず~ニュースの取材で100種類以上ものカラコンを所持していることを明かした。しかし、今舞台では、コスプレキャストとしての立ち回りと舞台演技では異なる側面があり、”瞳の色”一つをとっても新たな発見があったと語る。

 「歴史をテーマにした舞台では、時代考証や史実を再現するというよりも、物語の進行や周りに合わせて衣装や演出を調整することが優先なのだと分かりました。例えば、シーボルト一家を含む外国人役の“瞳の色”です。タイトルにある『蒼い目』もですが、今回はカラコンで瞳の色は変えていないんです。一人で日本人・外国人と何役も掛け持ちされている方もいらっしゃるので、カラコンの色を都度変えるということは難しかったんだと思います。私も突然、追加で新たな役を任命されたので全てに対応するのはかなり骨が折れました」と振り返った。

 すみれおじさんは、仮面ライダーシリーズ・鈴村展弘監督演出の舞台『Witch Trial -卒業ライブ殺人事件-』でメインキャストに抜擢されるなどした実力派のコスプレイヤー。今舞台では、Hカップのスタイルを持つ彼女が「少年」役を務めることになり、「どう胸をつぶすかがポイント」と強い意欲を見せていた。

 舞台は、人気作『TRICK』シリーズを手がける木村ひさし監督が総監修を務めた。共演者には鳳恵弥、塩谷瞬、渡辺裕之などのテレビドラマでも馴染みの顔ぶれのほか、アニメ『遊戯王5D's』の主人公・不動遊星役を務めたことでも知られる宮下雄也など豪華布陣が揃った。本作への出演について「主演のお二人はもちろん渡辺裕之さんや宮下雄也さんには、すごくお世話になりました。貴重な機会をいただけたことに感謝しています」と笑顔で話した。

 役者としての大きな経験を得たすみれおじさん。「舞台は一人でやるではなく全体の調和が大切だと分かったのは大きな収穫でした。この経験を活かして、次は好きな作品の2.5次元舞台に挑戦してみたいです!」と意気込みを見せた。

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