テレビ朝日の玉川徹氏が11日、同局「羽鳥慎一モーニングショー」で、同局の五輪担当番組の社員、社外スタッフ10人が宴会をし、社員1人がカラオケ店の店外に転落し、救急搬送された件について「テレビ朝日の社員として謝罪を申し上げます」と深々と頭を下げ、陳謝した。
番組では、前日に発表されたテレ朝五輪担当番組スタッフによる宴会と、社員1人の負傷について伝えた。
テレビ朝日の社員でもある玉川氏は「まず、テレビ朝日の社員として、視聴者の皆様の信頼を損ねたことに関して、謝罪を申し上げます。申し訳ございませんでした」と深々と頭を下げた。
玉川氏は今回の問題に関して「3つの大きな問題がある」と指摘。1つは緊急事態宣言中で、飲食店には酒類販売の自粛が呼びかけられている中、番組でも行動自粛を呼びかけていた。にも関わらず、呼びかける側のテレビ局社員が多人数で宴会をしたという問題。
2つ目は東京五輪中に感染拡大を訴える立場の番組の社員が宴会をしていたということ、3つ目は感染爆発し、医療がひっ迫している中、無用な負荷を医療者側にかけてしまったことをあげ「どれ一つとっても恥ずべき事で、非難されるべき事と考えています」と述べた。
そして「私もとても恥ずかしい思いで、怒りを禁じ得ません」と静かに怒りをにじませ、テレ朝としては「調査委員会を作って全てを明らかにする必要があると思う。個人の資質なのか、指導の問題なのか、テレビ朝日の構造的問題なのか。全てを明らかにして視聴者の皆さんにすべてお伝えする。それしか信頼回復はできないと思っています」と、全てをつまびらかにする必要があると訴えた。
最後に「社員、役員一人一人が失われた信頼を少しでも回復できるよう、努力していくしかない」「視聴者の皆様に謝罪いたします。申し訳ございませんでした」と最後にもう一度深々と頭を下げた。