2021.07.07(Wed)

インスタ界のパワースポット誕生「力ある霊符」が話題　縄文八咫烏の巫女がしたためる

あんどう美紗子

「たくさんの福を生み、喜びや祝いごとが増して、お願いがすぐに叶います」

神仏によるご利益があるとされ、アートとしても楽しめる"力ある霊符"がSNS上で大きな注目を集めている。この力ある霊符を制作するのは縄文八咫烏の巫女・森川照子さん（@teruko_jmyg）。

照子さんの力ある霊符に対し、SNSユーザー達からは

「一生懸命、毎日を頑張っている皆さんが、素敵な出会いと良縁に恵まれますように。いつも素敵な霊符をありがとうございます」

「良いタイミングでの霊符をいただき、ありがとうございます。パワーアップできます」

「今は光の最前線で動いてくださっている方々にこの護符をお届けください。祈ります」

など多くの感謝の声が殺到。画像が掲載されているInstagramアカウント自体も"インスタ界のパワースポット"として神聖視されているようだ。

照子さんにお話を聞いてみた。

◇ ◇

筆者：インスタ界のパワースポットを目指されることになったきっかけについてお聞かせください。

森川照子（以下「照子」）：わたしは気や霊などの見えない世界についての解説等の活動を行なっており、その一環でnoteというサービス上にオンラインサロンを開設して生徒さんに指導などもしています。

力ある霊符の活動は、コロナの影響で外出を控える動きがあったために、パワースポットに行きづらくなったと悩んでいる生徒さんの声を多く耳にしたのがきっかけです。

今、コロナ禍で世界中が"国難"と呼べる状況に陥っているとは思いますが、このままではさらに由々しき問題が起こると危惧いたしました。

国難と言われると思い浮かぶのは藤田東湖です。吉田松蔭や西郷隆盛も教えを乞うた幕末の儒学者ですが、彼は「国難襲来す」という教えを残しています。「国家の大事といえども深憂するに足らず」、つまり、「国難であっても心配するな」ということです。そして、「深憂すべきは人心の正気の足らざるにあり」と述べています。正気である気力、気迫や気概が足らなくなった時こそ、心配する時なのです。

パワースポットに行く機会が減り、正気を失いつつある日本人に対して何かできることはないかと考え、霊符を公開し、日本国の皆さまに正気を取り戻していただくことが、このアカウントを始めようと思った動機です。

筆者：SNS上で霊験あらたかなエネルギーに触れることができるというのはありがたいですね。力ある霊符をしたためる際の、独自の工夫やご苦労についてお聞かせいただけますか？

照子：全神経を霊符に向け、全身の気を注ぎ込むようにします。レオナルド・ダ・ヴィンチは、「作品を作り始めると同時に”終わり”について考える」と述べていますが、わたしもしたためる前の瞑想中に、完成した姿が眼前に広がる様を意識しています。

霊符というのは単なる絵ではなく瞑想や場の浄化などの儀式もきちんと行わなければなりません。したためるのは一心不乱にやりますが、それぞれの準備を含めれば1枚につき1時間程度かかってしまいます。

大円満霊符という細かい霊符もありましたが、これは集中力が続かないため、何度も中断を繰り返して10時間もかかってしまいました。この霊符はいいねも全作品の中で最も多く反響も大きかったため、嬉しかったのを覚えています。

筆者：力ある霊符のおすすめの使用方法はありますか？

照子：ダウンロードして所持したり、家に貼り付けるものが多いです。特殊な使い方をするものとしては、祓地符のように木の箱に入れて埋めるものもありますし、得珍宝符のように飲む霊符もあります。

飲むというと意外かもしれませんが、決して珍しいことではなく、真言密教では楮（こうぞ）でできた霊符が売られています。それは舌の上に乗せて溶かしながら飲み込みます。他にも、霊符についてnoteでいくつか解説しているので参考にしていただければと思います。