イギリスのチャールズ皇太子(72)が、イングランド南西部グロスターシャー州にある自宅ハイグローブ・ハウスにパニックルームを持っているそうだ。万が一侵入者がセキュリティの目を潜って自宅内へ入り込んでも、チャールズ皇太子と妻のカミラ夫人(73)の身を守る鋼鉄製の構造になっているという。20フィート(約6メートル)四方のその部屋は、非常に頑丈なため、空爆やテロ攻撃の標的にされた場合でも、無傷のまま残ると言われている。
作家ブライアン・ホーイは、ロイヤルファミリーについて執筆した本『ノット・イン・フロント・オブ・ザ・コーギーズ』内で、同室は家が全壊したとしても壊れることはないだろうと推測。「家の残りの部分が破壊されても、その部屋は1階にそのまま落下するように建てられている」と語っている。また夫妻が数週間を過ごすに事足りるような、医療品、長持ちする食糧、夫妻に適応した血液、武器、空気清浄機、化学トイレ、鋼鉄の壁からも交信できる無線送信機などの必要備蓄が準備されているという。
同室は、チャールズ皇太子の父・フィリップ殿下の叔父にあたるルイス・マウントバッテン伯爵が1979年にIRAによって殺害されたことを受けて、皇太子がダイアナ妃やウィリアム王子、ヘンリー王子ら家族の安全を慮って設置したものだそうだ。
実際に皇太子の母、エリザベス女王は1982年、14フィート(約4.2メートル)あるバッキンガム宮殿の壁をよじ登って寝室へ忍び込んだ侵入者に遭遇。パニックボタンを押してセキュリティが到着するまでの間、幸いにも難を逃れることができたそうだ。