故ダイアナ妃が結婚式で着たドレスが、ケンジントン宮殿にて一般公開された。所有者のウィリアム王子とヘンリー王子が貸し出したかたちで、3日(木)から始まったイギリス王室のファッションを振り返る展覧会「ロイヤル・スタイル・イン・ザ・メイキング」にて展示中だ。
1997年に自動車事故で他界、来月1日に生誕60周年を迎えるダイアナ妃の同ドレスは、デヴィッド、エリザベス・エマニュエル夫妻(現在は離婚)がデザイン、1981年7月チャールズ皇太子との結婚式でダイアナ妃が着たそれはブライダル史上最も有名なドレスのひとつとして知られている。
同展覧会に展示中のビデオの中でエリザベスは、ダイアナ本人が直接、電話でドレスの依頼をしてきたとして、「自分の人生が決して元通りにならなくる奇妙な瞬間の一つでした」と当時を振り返っている。
全長7.6メートルのスパンコールをあしらったトレーンが特徴的な同ドレスのボディスは、王妃メアリー・オブ・テックが生前所有していたアイルランド伝統のカリックマクロスのレースで装飾されている。
今回、ウィリアム王子とヘンリー王子は、ウェディングドレス以外の母親の衣装の公開も許可したそうで、同展覧会のサイトにはこう説明されている。「この特別展はファッションデザイナーと王室の顧客との親密な関係を探ります。王室の歴史の中で最も重要なクチュールのいくつかの制作過程を明らかにします。ダイアナ、プリンセス・オブ・ウェールズのウェディングドレスが25年振りにケンジントン宮殿で公開されます。更に、ジョージ6世の配偶者、エリザベス王太后 の1937年の戴冠式でのトワルのドレスも展示予定です」
同展覧会は来年1月まで開催される。