「ドラクエ12」制作決定 堀井雄二「今回はダークな感じになっています」コマンドバトルも一新

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部

 スクウェア・エニックスは27日、「ドラゴンクエスト」シリーズ本編第12作目となる『ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎』の制作を発表した。同日に生配信されたシリーズ誕生35周年記念特番にて最新6タイトルが明かされ、その目玉として『Ⅻ』が解禁された。

 シリーズを立ち上げたゲームデザイナーの堀井雄二氏は「今回はダークな感じになっています。大人向けなドラゴンクエスト。自分の生き方を決める、いろいろな選択を強いられます」と世界観を説明。さらに「コマンドパトルを一新します。面白くなると思います」とシステムの変更を明言した。これまでのファンにも違和感なく楽しめる仕様になっておるという。発売時期、対応ハードは明かされなかったが「全世界同時発売を目指します」と意気込みを語った。

 初代『ドラゴンクエスト』はファミリーコンピューター用ソフトとして1986年5月27日にエニックスから発売された。ロールプレイングゲーム(RPG)の代名詞的存在として、日本を代表する人気タイトルとなった。

 同日に立ち上がった35周年記念サイトでは堀井氏、キャラクターデザインの鳥山明氏、音楽を担ったすぎやまこういち氏がコメントを寄せている。

 堀井氏は「もともと漫画家志望だったボクがコンピューターにハマり、こうきたら、こう返すというコンピューターの双方向のシステム上で物語を作れないだろうかと思って、『ポートピア連続殺人事件』を制作したのが、およそ40年前。それから数年後、ロールプレイングゲームというシステムと出会い、鳥山明さん、すぎやまこういちさん、そしてチュンソフト、エニックスという強力な仲間を得て、『ドラゴンクエスト』を発表したのが35年前の5月27日」と振り返り「このシリーズを、これほどまで長く続けられるとは、夢にも思いませんでした。応援してくださったユーザーの皆さん、そして多くのスタッフの皆さんに本当に感謝です」と述べた。

 同日に発表された最新6タイトルは以下の通り。

『ドラゴンクエストけしケシ!』 「ドラゴンクエスト」シリーズでおなじみのキャラクター、モンスターやアイテムなどが消しゴムになって登場し、「ラクガキ」を消していくパズルゲーム。対応プラットフォームはiOS / Android。配信時期は年内予定。

『ドラゴンクエストX 天星の英雄たちオンライン』 来夏に10周年を迎えるシリーズ初のオンライン専用RPGのバージョン6。現在クライマックスに差し掛かったバージョン5『ドラゴンクエストX いばらの巫女と滅びの神オンライン』の完結後に続報予定。リリース時期は今秋。対応プラットフォームはWii U/Windows/PlayStation4/Nintendo Switch

『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族オフライン』 インターネット接続なく「オフライン」で遊ぶことができるスタンドアローンのRPG『ドラゴンクエストX』。『ドラゴンクエストX オンライン』からビジュアルを変更し、ドットとデフォルメを用いて表現することで昔懐かしく、優しい印象の『ドラゴンクエストX』を目指し開発中。日本版発売時期は22年内の予定。対応プラットフォームは未定。

『ドラゴンクエストトレジャーズ』 シリーズの完全新規スピンアウト作品。『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』に登場した「カミュ」とその妹「マヤ」が、子供時代に迷い込んだ異世界で、頼れる仲間たちと「お宝探し」をするRPG。ワールドワイド発売を目指し制作中。発売時期、対応プラットフォームは未定。

『HD-2D版ドラゴンクエストIII』 HD-2Dグラフィックを用いて『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』(1988年2月10日発売)の世界を新たに表現するリメイク作品。HD-2Dとは、ドット絵をベースにした背景に、3D的な効果を加え独特な立体感を演出する手法。家庭用ゲーム機向けに全世界同時発売を目指して制作を開始。発売時期は未定。対応プラットフォームは家庭用ゲーム機向け(詳細は未定)。

『ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎』 シリーズ本編第12作目。発売時期、対応プラットフォームは未定。

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