アツい人気レトロゲーを見つけた!アフターバーナー、スト1、ペンゴ、銃ゲーム これは感激!

杉田 康人 杉田 康人

 日本有数のレトロゲーム集結地になった大阪市の繁華街・新世界。80~90年代の男子をアツくさせた国宝級のアーケード(業務用)ゲーム機が、2021年の今でも現役で稼働中だ。“レトロゲーセン”2店に、人気のゲームを聞いてきました。

 通天閣近くの「レトロゲーセン ザリガニ」。同店で不動の人気を誇る体感シューティングゲーム「アフターバーナー2」(87年、セガ・エンタープライゼス)が3月になんと2機増え、計3機が稼働している。

 3機すべてが、座席が前後左右に揺れるダブルクレイドル筐体。国内ゲーセンで稼働しているダブルクレイドル筐体はここだけ!の逸品だ。同店の中川アキラさんによると、1機だけで動かしていたが「負担がかかるので2機増やしました」。平日は1機ずつ交互で動かし、土日祝日には3機がスクランブル発進する。

 1プレイ300円だが、そのうちプレイ料金は100円。残り200円は「修理費や維持」のためのものだという。丁寧にリペアしながら、いいオッサンになった男子たちを数分、トップガンの気分にさせている。

 「多くの人に遊んでほしい。マナーは守っていただけたら」(中川さん)。同店には体感ドライブゲーム「アウトラン」(86年、セガ・エンタープライゼス)も稼働しているが、ギアの上げ下げを連続する裏技“ギアガチャ”は故障につながるため厳禁だ。

 対戦格闘ゲームの人気も根強い。ジャンルの礎となった「ストリートファイター2」(スト2 =91年、カプコン)は全国のゲーセンでもまだまだ人気だが、同店には“スト1”こと初代「ストリートファイター」(87年)が動く。

 中川さんによると、銃のコントローラーを使ったガンシューティングゲームのレア度が高まっているという。「愛好家が情報を交換していて“置いてある”となると遠方からもいらっしゃいます」。そういえば、この手のゲームを最近見なくなったような…。

 古き良きゲーセンの雰囲気を醸し出すジャンジャン横丁の「かすが娯楽場」。同商店街の振興組合会長も務める社長の小林晋さんは、66歳ながらゲーム好き。創業50年近くになる老舗で、スペースインベーダーの黄金期をリアルタイムで知る世代だ。

 小林さんは「いまは7割が若いお客さん。3割が50代以上のお客さん。高度成長時代にこの街にやってきたような地元のお客さんかな」と話す。ゲームをアプリなどで楽しんだ後、オリジナル版を探しにレトロゲーセンを訪れる現象も起きている。今ではオンラインゲームに生まれ変わったペンゴ(82年、セガ)や、アプリなどでもおなじみの「テトリス」(88年、セガ)、「ぷよぷよ」(92年、セガ)がその筆頭だろう。

 USJにマリオのアトラクションがオープンした2021年、かすが娯楽場では任天堂のアーケード版「スーパーマリオブラザーズ」どころか「マリオブラザーズ」(カメやカニを床の下から叩いて気絶させ、蹴り落とすアレ)もバリバリ動いている。日本では幻とされる任天堂アーケード基板の「グーニーズ」(86年)もあった。

 子どもの頃、アフターバーナーは100円ではなく、もう少しプレイ料金が高かった記憶がある。1000円札をくずし、スーツ姿でアフターバーナーのコックピットに乗り込んだが…敵の戦闘機よりも前後左右に揺れる筐体が意外に難敵。乗り物酔いしてしまいました(涙)。

※取材は緊急事態宣言の前に行ったものです。

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