1人の〝人間〟ヒーローと4人の〝ロボ〟ヒーローが戦う、スーパー戦隊最新作『機界戦隊ゼンカイジャー』に新キャラクターが参入する。25日放送第8話では、空飛ぶ巨大戦艦から飛び降り、歌って踊りながら戦場に立つ金髪の青年が登場。テレビ朝日からゾックス・ゴールドツイカーのキャラクター名と、その背景が発表された。ゾックスは並行世界を自由に旅する〝世界海賊〟で、舵輪型のアイテム〝ギアダリンガー〟を用いて〝ツーカイザー〟に変身するが、金色に輝くツーカイザーはスーパー戦隊シリーズ第35作『海賊戦隊ゴーカイジャー』(2011年)に酷似している。
ゾックス役は、男女7人組ダンス&ボーカルグループGENICの増子敦貴(21)。19年の舞台『仮面ライダー斬月』―鎧武外伝―以来となる特撮作品出演となる。ゾックスの妹・フリント役には森日菜美(20)。兄妹の双子の弟として、2頭身のSDキャラクター、カッタナーとリッキーも登場する。
今後はゾックスたち世界海賊と、五色田介人(駒木根葵汰)らゼンカイジャーとの関係が注目される。
増子敦貴は「オーディションでは、手のひらに人という文字を50回書くほど緊張していたので、出演が決まったと聞いたときは、驚きとうれしさで二度聞きしました。幼い頃から夢見ていたスーパー戦隊シリーズのキャストに選んでいただいたからには、しっかり務めたいなと思います。ゾックス・ゴールドツイカーは、僕自身が一番欲しい、自信とプライド、そして強さというものをもっている男だと思います。そんなまっすぐでかっこいいゾックスに少しでも近づけたらうれしいです!」と決意を語った。「映像作品はほぼ初めてなので、学ぶことばかりの毎日ですが、撮影にもようやく少しずつ慣れてきました。とても楽しくにぎやかな現場で、座長の駒木根葵汰くんをはじめ、明るく優しい方々ばかりで、勝手に笑顔になっています。約1年間ですが、ゼンカイジャーチームの一員として、日本中の子どもたちにたくさん楽しんでもらえるよう、一生懸命頑張りたいと思います」と闘志を燃やしている。
森日菜美は「実は私が所属している東宝芸能では初のスーパー戦隊出演らしく…、『ゼンカイジャー』についてまだ何も知らなかった頃にいろいろと調べてみると、主人公の介人が〝世界初を成し遂げたい青年〟と書いてあったんです。だからオーディションの時、『私も東宝芸能初、いや世界初を目指しています』と言ったのを覚えています。そして、最終オーディション当日…終わった数時間後にマネージャーさんからの電話で出演が決まったと報告されたのですが、20年間生きてきた中でこんなにも自然に涙が出てくることがあるんだな、というくらいにポロッと涙が出てきて!! 素直に〝うれしい〟という感情と、オーディションで選ばれた喜びが高まって駐輪場で一人、わんわん泣きました」と振り返った。「今回、私が演じさせていただくフリントは、つねに明るく元気で、『ゼンカイジャー』の世界を人一倍楽しんでいる無邪気な女の子なのですが、そこには〝ありったけの家族への想い〟があるんです。フリントの中にある兄貴や弟たちへの気持ちを大事にしながら、芯の部分をきちんと整理して忠実に向き合っていきたいなと思っています」と意気込みを語った。