クリニックではなく医師を指名する時代…美容医療口コミアプリが好評 体験談を経過写真付きで

美容医療の口コミ・予約アプリ「トリビュー」が、サービス開始から約3年で累計写真投稿数50万枚、累計ダウンロード数50万突破と人気を博している。美容医療のトレンドとサービスの特色を株式会社トリビューの毛迪代表が語った。

近年の美容医療業界は「特定分野にフォーカスしているクリニックさんが増えてきています」という。医師ごとに得意な施術が異なり、脂肪吸引に特化した美容外科や、注射・レーザーに特化した美容皮膚科など、大手クリニックから独立し得意分野に集中した中小クリニックを開院する流れが進んでいるという。

「クリニックではなく先生を指名する方が増えてきたので、独立しやすくなったのかなと思います」と毛氏は語る。〝指名〟の流れを後押ししたのはSNSやアプリで症例を多く見られるようになったことだ。「美容師さんだとヘアカタログでどういう雰囲気を作る人なのか見ると思うんですけど、美容外科医もそうで、先生によって全然テイストが違っていたりとか、綺麗な症例がたくさんあると説得力がある」という。トリビューでは口コミ情報が各医師に紐づけられ、医師が他のクリニックに移った際もどこに行ったのかが分かる仕組みになっている。

アプリの最大の特長は〝食べログ〟のように、利用者の体験談が経過写真付きで見られる点。「細かい経過の写真や、(施術後)2日目3日目の感想っていうのはクリニックさんも持っていない情報」だという。クリニックのWebサイトには施術前と施術後約1カ月で完成した状態の写真が掲載されることが多く、経過が分かりにくいという課題があった。

毛氏も10代の頃から美容クリニックに通う美容医療ユーザー。「『翌日その顔で会社に行けるのか』、『痛みはどれくらいあるのか』とか、気になると思うんですけど、そういった情報がクリニックさんのホームページにはなく、トリビューにしかない情報でそこが選ばれているところなのかなと思います」と話した。

最近は「美容皮膚科」の施術も人気だという。「小顔になれる」ハイフや、「美肌」のためのダーマペンの治療が特に注目を集めている。これらはエステではできない、医療機関ならではの出力を使う施術で、人気の理由には効果実感の高さがあるという。

毛氏は「脱毛はみなさん結構当たり前に通っていると思うんですが、その延長でシミとりレーザーとか、ニキビ跡をきれいにするレーザーとかが、あまり美容整形としては捉えられていなくて、抵抗感がなくなったっていうのもあるのかなと思います」と語り、「美容皮膚科はまだまだ伸びていく分野かなと感じています」と期待を込めた。

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