ガガガSPら15年間を振り返る COMING KOBE21開催祈願

チャリティーロックフェスティバル「COMING KOBE」の2021年開催を祈願するトークイベント「出張!COMING KOBE in OSAKA」が7日、大阪府・ HMV&BOOKS SHINSANBASHIで行われ、ガガガSP・コザック前田と同・山本聡、四星球・北島康雄、COMING KOBE実行委員長の風次氏が、15年間続く同フェスの秘話を語った。

「COMING KOBE」は05年から神戸で続く、入場無料のチャリティー音楽フェスで、20年はコロナ禍で初の中止に。19年4月にがんのため亡くなった初代実行委員長・松原裕さんが発起し、05年から09年までは「GOING KOBE」という名で開催されていた。当時から運営に携わってきた現実行委員長の風次氏は「復興の恩返しがしたいとか、チャリティーがしたいとかっていうことは一切なかった」と発案当時を振り返った。

近年でこそ、神戸・ワールド記念ホールや神戸空港島多目的広場など広い会場で行われ、全国的にも有名なフェスだが、初年度は「結構ラフな感じだった」(コザック前田)という。ロックバンド・ガガガSPは初年度から欠かさずに出演してきた常連。「本当に、神戸まつりの一環みたいな感じだった」(コザック前田)、「最初は内輪のでかいパーティーみたいな感じでしたもんね」(山本)と語った。

ボランティアスタッフも多く参加するフェス。「最初は扱い方というか教え方も分からなくて。1年目かな、ボランティアの子が前から歩いてきて、犬連れて来てたんですよ。『かわいいでしょー』って(笑)。次の年からボランティアの説明会の時に「犬連れて来ないでください」と注意事項に入ったんですよね」(風次氏)と、徐々に「整理整頓」されながら今の形にたどり着いた。

バンド数は最大で150組超、ステージ数は10~12か所設けた年もあったという。 出演バンドは「1年かけて出会った人たちとか気持ち通じたやつ。だから喋ってないやつとかライブいてないやつとか酒飲んでないやつとかは絶対いない」と風次氏。チャリティーイベントとしての特性もあり、ライブハウス「music zoo KOBE太陽と虎」の〝園長〟も務める風次氏と思いを共有したバンドが出演する。

駆け出しの若手バンドもに出演機会を提供してきた。コミックバンド・四星球の北島は「一番初めに出たフェスがGOING―、COMING―ですっていうバンドが多いじゃないですか。出してもらうのが早い。僕らもそうだったんで」と明かす。今年の開催方法は未定だが、感染予防のため出演バンド数の減少が予想される。「でもカミング神戸が持ってる登竜門的な意味合いも崩したくないわけじゃないですか」(北島)、「やったとしても違うものになってしまうと、それはCOMING KOBEじゃないのではないか」(風次氏)と、折り合いが難しい点もあるという。

トークショーの最後に意気込みを聞かれた風次氏は「開催祈願というか、もう開催宣言ですよ、もうやりますよ!」 と宣言。「どんな形になるかは分からないですけど、COMING KOBEじゃないかもしれないですけど、それをCOMING KOBEと呼びます。何かやります。やりましょう」と呼びかけた。

同トークイベントはライブ配信も行われた。アーカイブ配信(500円)の購入はローソンチケットのホームページから。14日まで視聴可能。

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