英国の俳優、アンディ・サーキス(56)は、『ロード・オブ・ザ・リング』の撮影中、4本足で歩いていたという。同シリーズでゴラムを演じたアンディは、セットの外でもはいつくばり役に入っていたそうだ。
「『ロード・オブ・ザ・リング』を撮っている時、セットの外で4本足で歩いていた。ゴラム役への準備に多くの時間を費やしたんだ」「4本足での歩行を何時間もした。時には人に出くわしたこともあって、何かを探しているふりをしなければならなかったよ。念入りすぎると言っても過言ではないと思う」とアンディはオブザーバー誌に語る。
また、この役で評価されたことを有難いと思いつつ、若い時にそこまで有名ではなかったことにも感謝しているとしてアンディはこう続けた。「もし若かったら、『ロード・オブ・ザ・リング』がもたらしたような名声に対処出来ていなかったと思う。爆発的に売れたのは30代の後半だった。そのことに感謝しているんだ。尋常ではない時期だったよ。あの役が日々自分の中に生きていることが好きか嫌いかは別として、あの経験は本当に沢山のことをもたらした。一生自分の中に生き続けるだろう」
妻ロレイン・アッシュボーンとの間に3人の子供がいる一方で、自身の父親がイラクに住んでいたアンディ、同映画が子供達との時間を奪ったことを後悔したそうで、今でもそのことについて罪悪感があるのだという。「自分が子供だった時、父親のいない時間を沢山過ごしたことを鑑みて、自分の子供にはそうしないと決意していたんだ。けど子供達がまだ小さかった時に『ロード・オブ・ザ・リング』に付随したことが色々と起きて、それは無残にも失敗に終わった。僕には残存率100%の罪悪感があるよ。クリエイティブな人間ならわかるだろう。作品が近しい人達から自分を遠ざけ、折り合いをつけるのはとても難しいことをね」と語っている。