ジャスティン・ビーバーが新作「ジャスティス」の停止通告書を受けとった。フランスのダンスデュオ、ジャスティスが、同新作のタイトルフォントと自身らのロゴの類似を指摘。Tの文字を十字架に見立てるフォントは盗作だと訴えている。
3月19日発売の同新作が2月末に告知されるや、両者のコラボかと巷では噂になったとして、同デュオの共同マネージャーの1人、タイラー・ゴールドバーグ氏がローリングストーン誌にこう話す。
「ビーバーがアルバム発売の発表をした朝を忘れる事は困難です。ネット上のあちこちで私達の名前が見られたほか、その日は業界人やジャスティスのファンなどから大量のメッセージを受け取りました。ジャスティン・ビーバーのアルバムとジャスティスの類似点の指摘だけでなく混乱もありました。『これはジャスティスとのコラボレーションなのか?』と」
同デュオのレーベル、エド・バンガー・レコードは3月10日にその類似点に関して冗談めかしていたが、最終的には法的措置を求める決断を下したようで、ジャスティン側に送られた文書にはこう記されている。
「あのマークの使用は違法です。あなた方はジャスティスからマーク使用の許可を受けていません。更にビーバーの作品は、ジャスティスによって提携、支援、後援など全くされていません。あのマークの使用は違法なだけでなく、消費者を騙し混乱させるものです。あなた方の違法の利用は、これに限定されませんが懲罰や不当行為に対する清算を含む、法的措置及び損害賠償の対象となります」
そして、同文書にはジャスティンのチームから昨年4月に、同デュオのロゴを作ったデザイナーと連絡を取りたいと自分たちに送られてきたメールについても言及。「ジャスティスの以下のロゴを作ったデザイナーを探しています。詳細を教えて頂きたいと思っていました」との内容だったそうだ。
更にそのデザイナーからジャスティンの事務所へ送られたメールも同文書は公開、ロゴデザインについて話し合いを進める提案をしたデザイナーだったが、その後、ジャスティン側からの連絡は途絶えていたという。
同デュオの共同マネージャーの1人、ジョン・ショルツ氏はこう話す。
「結局その追跡は途絶えたのです。(デザイナー)紹介の手筈を整えようとしましたが、実現しませんでした。ビーバーの事務所の方から、ロゴのデザイナーと連絡をしたいとして、ジャスティスのロゴを添付までしたメールを受け取りました。彼らはジャスティン・ビーバーのプロジェクトに関する件だというだけで、その詳細については触れませんでした。『ジャスティス』というアルバムや『JUSTICE』というロゴ使用に関しての言及はありませんでした」
現在、ジャスティン側からのコメントは発表されていないが、ゴールドバーグ氏は、ジャスティンの事務所は自分たちの訴えを拒否しているとしてこう非難している。
「国際的な特許や商標の機関は、第三者による商標使用を取り締まりません。結果、その商標の所有者によって常に保護される必要があるのです。所有者には第三者の違法使用から商標を守る責任があります。それがビリオネアのマネージャーだろうがスーパースターのミュージシャンであろうが関係ありません。我々は15年前に作ったジャスティスのロゴをあらゆる努力を惜しまず守り続けるつもりです」