Maison MargielaやMARNIなどのブランド服を月額1万1880円(税込)で3着レンタルできるファッションサブスクリプション事業「AnotherADdress(アナザーアドレス)」を株式会社大丸松坂屋百貨店が12日からスタートした。同事業責任者の経営戦略本部DX推進部・田端竜也氏がサービスの魅力を語った。
「われわれ(大丸松坂屋百貨店)がやってきた、ファッションを通して人を楽しくする力をもう一回多くの人に知ってもらいたい」という思いがテーマの一つ。田端氏は「それを伝えたいと思った時に、やっぱり人が憧れるブランド、魅了するブランド、ファッションの楽しさを伝えられるブランドを押さえたいというのがあって、比較的高価格帯のブランドさんに声をかけていった」と話した。
取り扱う50ブランドはMaison Margiela、MARNIなどのラグジュアリー/インポートブランドや、ADORE、POLO RALPH LAURENなどの百貨店ブランド、TICCA、Arobeなどのジャパニーズデザイナーブランドと、豪華な名前がずらりと並ぶ。
店頭で売っている高価な服が約1万円で借りられるようになることで、ブランド側には販売の妨げになるのではとの懸念もあったという。「今までの顧客資産に対してアプローチすることはしません、今まで買っていなかった人たちがブランドをより知るきっかけを作っていって、ブランドにとって呼び水になりますと説明してご納得いただいた」と田端氏は道のりを振り返った。
今までブランド服を買っていなかった層へ、着る機会を提供し魅力に気づかせるのが狙いだ。「お金がないというわけではないと思っていて、ファッションの失敗が多すぎると思うんですよ」と田端氏。周りから「似合っていない」と言われたり、歩いてみると体形と合っていなかったり、買った後から気づくこともある。そこで、着て過ごす体験のできるファッションレンタルが中間に入ることにより「少しでも解消される」ことを目指す。