高校eスポーツ日本一に沖縄・N高 113校168チームが参加

山本 鋼平 山本 鋼平
優勝が決まり喜ぶN高選手
優勝が決まり喜ぶN高選手

 高校対抗でeスポーツの日本一を争う「第3回全国高校eスポーツ選手権」の決勝大会は14日、5人対5人の陣取りゲーム「リーグ・オブ・レジェンド(LoL)」部門が行われ、N高(沖縄)が連覇を達成した。準決勝ではN高対決を圧倒し、決勝ではルネサンス高校(東京)との激闘を制したアートカレッジ神戸(兵庫)から2ゲームを連取した。

 栄冠に王手を掛けた第2ゲームは、大劣勢から逆転。「まりも」の名で活動するキャプテンの井上瑞貴さん(3年)は「すごくうれしい、の一言に尽きます。みんな元気がなかったんですけど、中盤にいいプレイが出て、元気を取り戻していきました」と声を弾ませた。第1回大会から3年連続で決勝に進出。「1年生の時に負けて始まったので、キレイに終わらせたかった」と感慨に浸った。卒業後はプロゲーマーとして、飛躍を目指す。

 スターダストプロモーションに所属し、モデルなどの活動も行うShakeSpeare(シェイクスピア)」こと大友美有(みゆう)さん(3年)は公立高からN高への転校を経て、昨年に続き栄冠に貢献した。「無事優勝できて良かった」とほほ笑み、今後については「まりもさんとは違うプロチームですけど、2年以内にはメーン選手になりたい」と成長を誓った。さらに「芸能活動でも活躍したい。大学進学も決まっているので、資格を取得する勉強を頑張りながら全部両立したい」とeスポーツ、芸能活動、学業の“三足のわらじ”を履く覚悟を示した。

 第2ゲームで大逆転のきっかけとなる美技を披露した「ぷりも」こと綱澤志遠さん(3年)は「まりもについてきて、連覇できうれしい」と喜んだ。卒業後はeスポーツに特化した専門学校に進む。「eスポーツを続けつつ、必要な資格を取って幅広く活動していきたい」と将来を見据えた。

 同大会の同部門には、113校168チームが参加した。新型コロナ感染拡大予防の観点からオンラインで実施。N高は東京、アートカレッジ神戸は大阪から試合に臨んだ。

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