チアリーダーと居酒屋を融合させるチアーズワン銀座(東京都中央区)は2月8日、テイクアウト&デリバリーに業務形態を変え、再出発する。チアの応援付きメニューで、心と体の栄養を届ける。
これまではチアパフォーマンスとともに飲食を提供してきたが、1月の緊急事態宣言を受け休業。国や都の助成事業を契機に、新機軸に挑む。事業を展開するベスティ社は「長引くコロナで気持ちが沈んだ人々を、元気づけるサービスがあっても面白いのではないか」と、狙いを語った。
チアは客の目標を聞いた上で、オリジナル応援コールを披露し、応援メッセージ入り記念写真を作製する。デリバリーは当面、銀座に限定。ペアを組んで徒歩か自転車を利用する。メニューは「季節のフルーツサンド」(1980円)など5種類。チアの女性は「お客様と会える時間は少なくても、力一杯元気づけたい」と、満開の笑顔で話した。マスクや手袋など感染症拡大防止に配慮しながら、前に進んでいく。
緊急事態宣言が解除されれば、従来の店内営業再開を目指す。一方で同社は「ウィズコロナで今後、街の人出は完全には戻らないと思う。テイクアウト、デリバリーは続けたい」と、好評なら配達地区の拡大も視野に入れている。