子どものスクリーン利用について、単なる時間の制限ではなく、その使い方や親子の関わり方を重視する必要があると、英教育省に関連した専門家が指摘している。家庭や教育の場でデジタル機器が不可欠となる中、子どもだけでなく親自身の利用習慣も発達に影響を与える可能性があるという。
専門家が特に懸念しているのが「テクノファレンス(technoference)」で、スマートフォンなどが対面でのやり取りを妨げる現象を指す。こうした研究知見として、「親がデバイスに気を取られると子どもとの会話や関わりが減る」とされ、さらに「通知音のようなわずかな中断でも乳児の語彙発達や反応性に影響する可能性がある」と指摘されている。
また専門家は、育児の負担軽減の手段としてスクリーンに頼ることにも注意を促す。「デバイスは一時的には助けになるが、過度に依存すれば子どもの社会性や情緒の発達に影響する恐れがある」とし、親子の直接的なやり取りの重要性を強調している。
一方で、スクリーンを完全に排除するのではなく、親が関わりながら利用することが望ましいとされる。動画視聴やゲームを一緒に行い、内容について話し合うことは、「学習を支え、親子関係の強化にもつながる」と専門家は指摘する。
さらに同指針では年齢に応じた対応の必要性も示されており、幼い子どもほど制限が重要とされる。目安としては2歳未満では可能な限り避け、2歳から5歳では1日1時間程度に抑えることが望ましいという。
加えて、屋外遊びや読書といったスクリーン以外の活動を取り入れることも勧められている。専門家は、スクリーンを排除するのではなく、適切に付き合うことが子どもの健全な発達につながるとしている。