英女優のジュディ・デンチ(91)は、「007」シリーズで演じたM役の「権力に酔っていた」という。同シリーズで英国情報部「MI6」のリーダーであるM役を演じていたジュディは、ジェームズ・ボンドの上に立つことをとても楽しんだと振り返っている。
伝記「Is It Too Late to Make a Run for It」の一節にはこう書かれているという。「私はM役を演じるのが大好きだった。あの男性たちにガツンと言って、自分の立場をわきまえさせたのは最高だったから。(ボンド役の)ピアース・ブロスナンに初めて会った時、彼女(M)は『あなたは女性差別主義者で、時代遅れの人間』と言う」「私はあの権力に酔っていた」「それに、素敵なスーツを着て、いかにも知っているかのようにガジェットの数々について話せるチャンスを得られた。現実世界ではアイロン台でさえろくに使えないというのに」
シリーズ内でも作品によって気持ちに差があったというが、「トゥモロー・ネバー・ダイ」(1998年)が特に「難しかった」として、「私がどれだけ楽しめるかは、脚本次第だった。そのキャラクターの違った一面が見せられるならなおさらね」「『トゥモロー・ネバー・ダイ』は難しかった。改稿が多すぎたから」「少なくとも私にとって、映画作りというだけで緊張しているのに、ギリギリで何度も書き直しをされるなんて、とても動揺してしまう」「セリフはもちろん、新たに理解する情報が増えるのに、ちゃんと飲み込む時間がない」と振り返っている。