Netflixのアニメ映画「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」が、クリスチャン・メタルバンド「デーモン・ハンター」から商標権侵害で提訴された。シアトルを拠点に活動する同バンドは、映画の大ヒットにより自分たちのバンド名の商標が侵害され、市場での混同やファンの誤認を招いていると主張している。
バンドの運営会社ハイド・レーンは、カリフォルニア州中部地区連邦地裁に、Netflixやライブイベント大手AEGプレゼンツを相手取って提訴した。
訴訟の焦点は、AEGと共同発表された新たなライブツアーで、デーモン・ハンター側は、自分たちの活動と「ほぼ完全に重複」しており、観客が両者を関連団体だと誤解しかねないと訴えている。
訴状には実例も記載されている。あるファンが、ニューヨーク州オールバニーでのデーモン・ハンターの公演チケットに500ドル(約7万9000円)を費やしたが、「本物の『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』のチケットを買うため」に返金を求めたという。
ハイド・レーン社はNetflixとAEG両社を「自社の知的財産権は徹底的に守る一方、利益追求のため他者の権利を意図的に無視する」巨大企業だと非難している。
バンド側は陪審裁判を要求し、商標をめぐる正当な権利の回復、Netflixによる同名称の使用差し止め、損害賠償に加え、悪質な侵害行為に科される制度である3倍賠償を求めている。
同バンドはこれまでアルバムを60万枚以上売り上げてきた。一方、映画はNetflix史上最も視聴されたオリジナル作品となり、視聴回数は3億2500万回を超えている。
同バンドはインスタグラムにもコメントを掲載。多くの誹謗中傷コメントが寄せられていることに警鐘を鳴らした上で、バンドが2000年から25年以上活動を続けており「Demon Hunter」を商標登録していることを説明した。さらに「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」名義で世界規模のコンサートツアーが予定されていることを問題視しているとした。
同じ音楽の分野では名前が紛らわしいことを指摘し、音楽活動は劇中に登場するグループ名「ハントリックス」名義でやるべきだと主張した。「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」が人気を博したことに嫉妬したわけではなく「バンドが実際に直面している財産と損失の問題なのです」と説明した。