勝負好きで愛嬌たっぷりの顔立ちをしたパグが、「世界一ブサかわ」の称号を手にした。
米カリフォルニア州サンタローザで14日に開催された第50回「世界一ブサかわ犬コンテスト」で、6歳のパグのメス「ジニー・ルー」が見事優勝を果たした。飼い主のミシェル・グラディさんには、清涼飲料ブランド「MUGルートビア」から賞金5000ドル(約79万円)が贈られる。さらにジニー・ルーは同ブランドの限定缶パッケージで公式マスコットキャラクターに代わって描かれる権利も獲得した。
2位にはチワワとポメラニアンのミックス犬「ピンキー」が入賞して賞金3000ドル(約47万円)、3位のチワワミックス「オットー」には賞金2000ドル(約32万円)が授与された。4年前に保護団体「パグ・レスキュー」を通じて引き取られたジニー・ルーだが、グラディさんにとって同大会への挑戦は今回で4度目だった。
「MUG」側は「ジニー・ルーは4年前にパグ・レスキューから引き取られて以来、絶えずいたずらと喜びをもたらしてくれる存在です」とコメント。グラディさんも「ジニー・ルーは競い合うことや人との出会い、そしてこのイベントが掲げる理念そのものが大好きです」と語った。
なお、缶のデザイン枠を新王者に譲ることとなった同ブランドの公式マスコットキャラクター「ドッグ」も、当日は着ぐるみ姿で会場に駆けつけ、新王者の戴冠を快く祝福していた。ちなみにジニー・ルーは昨年、ラスベガスの違法ブリーダーから救出されて優勝したブルドッグの「ペチュニア」から王者を引き継ぐ形となった。
「世界一ブサかわ犬コンテスト(World’s Ugliest Dog Contest)」という名称について主催団体「ソノマ・マリン農業協会」は、一見すると聞こえが悪いかもしれないが、犬の外見を嘲笑う目的ではないと強調する。マンディ・クレンデネンCEOは、同大会の真の目的はそれぞれの犬が持つ個性を称えつつ、保護犬の譲渡や殺処分ゼロに向けた啓発を行うことにあると語った。「50年間にわたり、それぞれの犬のユニークさを称え、思いやりと保護、そして受容という大切なメッセージを発信してきました。小さな地域の伝統行事が、世界中の人々の心を掴むイベントへと成長したことは素晴らしいことです」としている。
半世紀にわたり個性的で愛らしい犬たちが登場してきたこのコンテストで、ジニー・ルーは「美しさ」の定義に決まった型などないことを改めて証明してみせた。