ミュージシャンのボーイ・ジョージ(65)が、親イスラエルの内容を含む楽曲を巡る論争を受け、ロンドン・パラディアム劇場で上演中のロック・オペラ「ジーザス・クライスト=スーパースター」への出演を辞退した。
ジョージは、アンドリュー・ロイド・ウェバーとティム・ライスによる同作で、複数のゲスト出演者が交代で演じるヘロデ王役を8月3日から15日まで務める予定だった。しかし出演開始のわずか数日前となる7月30日、マネジャーが辞退を発表した。さらに、この決定が最近発表した親イスラエルの楽曲「We Will Dance Again」を巡る論争を受けたものだと認めた。同曲は、2023年10月7日のハマスによる音楽フェス襲撃とガザ紛争を扱った楽曲。ジョージはパレスチナでのイスラエルの軍事行動を支持することを表明しており、ネット上で批判を集めていた。
ポール・ケムズリー氏はインスタグラムで、「この決定は、プロデューサーやクリエイティブチーム、カンパニー全体への最大限の敬意を持って下されたものです。皆さんがこれまで示してくださったプロフェッショナリズムとご理解に感謝するとともに、本作の成功を心よりお祈りしています」とつづった。また、チケットを購入していたファンへ謝罪。楽曲についても触れ、「ジョージは自身の信念を貫くことを恐れたことがない人物で、私はそのことを常に尊敬してきました」と続けた。
現在ロンドンで上演中の「ジーザス・クライスト=スーパースター」では、サム・ライダーがタイトルロールを務めている。
ボーイは7月31日に自身のXで「仏教では、私たちはすべての行動には結果が伴うことを理解しています。ユダヤ人の友人たちのために立ち上がるという私の決断により、人生から何人かの人々を失うことになりました。今日、私は長年私のレコードレーベルBGPを運営してきたトニー・ポンティアスと別れました」と報告。「私は『We Will Dance Again』をリリースしたかったのですが、彼はきっぱりと言いました。『この曲には一切関わりたくない』と。そして私は『わかりました、もう終わりです』と答えました」と同曲が原因で仲違いが起きた経緯も明かした。「 誰かが臆病者のように振る舞うとき、別れを告げるのは本当に痛くありません。私の人類への信頼は揺らぎませんし、真実は常に勝利します。 私はこれをリリースします!」 と自身の思いを曲げることはなかった。