長年一緒に暮らしてきた愛犬が年齢を重ねると、少しずつ介護が必要になっていく。苦労が増える一方で、愛犬とのかけがえのない時間ともいえるだろう。
漫画家の真希ナルセさんが描いた「ワタシの人生にとうとう犬がいなくなった」は、愛犬の銀次郎くんとグミくんがシニア期を迎えてから看取るまでの日々が記されている。
銀次郎は柴犬で、元気なころから最後まで作者のそばに常に身を置く姿から、作者は彼のことを相棒と思っていた。もう1匹の愛犬であるグミは、銀次郎の介護で忙しい時期に認知症となってしまう。
そのため、以前は人や他の犬を怖がることが多かった性格から一転、周囲への恐怖がなくなった。恐怖がなくなったグミは、老犬なのに疲れ知らずで、どこまでも散歩を楽しむようになる。
それでも身体は徐々に衰えていき、まるでいつもリビングにいるような存在感を残しつつもグミは永い眠りにつくのだった。
読者からは「うちの子と重なった」「読んでて涙がとまらない」といった声があがっている。そんな同作について、作者の真希ナルセさんに話を聞いた。
ー同作を描こうと思ったきっかけを教えてください。
最初の漫画はそれぞれの一周忌に彼らへのメッセージとして描きました。その漫画がきっかけになり本を出すことになったのですが、旅立つまでの一緒に過ごした日々を忘れないよう残しておきたかったので、介護の日々と終末期の様子を描こうと思いました。
ー銀次郎くんとグミくんと過ごした日々で、とくに印象に残っていることを教えてください。
それぞれシニアになってからでも若い頃と違った愛おしさがありました。ずっと腕の中にいるようで、生涯のうちで一番距離が近い時間でした。
ー同作を通して、読者に伝えたいことを教えてください。
漫画では辛い事ばかり描くのではなく日々の可愛かったり可笑しかったりしたこともたくさん描きました。若い頃はもちろん、シニア犬にはシニア犬の素晴らしさがたくさんあります。介護は大変ですが、今も当事者である方々が、少しでも前向きに、命にまっすぐ向きあっていただけたらいいなと思います。
<真希ナルセさん関連情報>
▽Instagram
https://www.instagram.com/makinaru/