2020年8月に亡くなった俳優チャドウィック・ボーズマンさんの兄弟が、妻テイラー・シモーネ・レッドワードさんを遺産管理人から解任するよう、ロサンゼルスの裁判所に申し立てた。ボーズマンさんは大腸がんとの闘病を経て43歳で死去した。遺言はなく、死去から約6年が経った今もレッドワードさんが遺産を分配せず、単独で管理を続けていると兄弟側は主張している。
ボーズマンさんが演じた、映画「ブラックパンサー」(2018年)のティ・チャラ王役はマーベル映画史に残る功績とされ、「42 〜世界を変えた男〜」(2013年)、「マーシャル 法廷を変えた男」(日本未公開、米国では2017年公開)、Netflixで2020年に配信された「ザ・ファイブ・ブラッズ」でも高い評価を得た。遺作となった2020年のNetflix作品「マ・レイニーのブラックボトム」ではアカデミー賞の主演男優賞にノミネートされた。亡くなった後も「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」(2022年)などで役を引き継がず追悼される形で、その存在感は生き続けている。
「ピープル」が入手した申立書によると、ボーズマンさんの遺産は380万ドル(約6億2000万円)。兄弟のケビンさんとデリックさんは、レッドワードさんが両親リロイさんとキャロリンさんの意向を無視して遺産を掌握し続けていると主張。レッドワードさんが遺産の50%、両親が25%を受け取る権利があるとされる中、2022年の裁判所命令で指示されたキャロリンさんへの4万ドル(約650万円)の介護保険分配なども履行されていないという。
さらに、印税や肖像権、不動産、未開示の銀行口座など申告されていない資産があるとも指摘。レッドワードさんの不透明な対応が資産隠しを疑わせるとし、法廷会計士のジェイソン・ルービン氏を新たな管理人に選任するよう求めている。裁判所の判断はまだ出ていない。
レッドワードさんはサーン(sahn)という名義でR&Bアーティストとして活動している。ボーズマンさんとは2015年に交際を始め、亡くなる6日前の2020年8月に結婚したとされている。