手軽に情報収集や交流ができる一方で、SNSに疲れを感じる人は少なくない。そんな現代人に向けた作品「【自衛】SNSでニュースを見続けてしまう全ての人へ……」(作・秋野ひろさん)が注目を集めている。
冒頭、「心が疲れてしまうこと...ありますよね」と語る主人公・広野アキが、SNSとの緩やかな付き合い方を3つ紹介してくれる。まずは「タイムラインから抜け出す」ことだ。広野いわく、対立や強めの主張が次々押し寄せる現代のタイムラインはもはや“川”ではなく“濁流”。そこでSNSを見る時はフォロー欄のタイムラインを見ることを勧めている。
そして「感情の急下落から抜け出す」ことも重要だ。夜、返信のためにSNSを開いた際、不意に刺激の強い情報が目に入ると心が乱れてしまう。それを防ぐため、翌日の昼間に開くことを推奨している。今すぐ返信したい場合は、画面を手で隠したり半目で見るなど、物理的に情報を防ぐのも手段のひとつだ。
最後は「情報の偏りから抜け出す」方法として、AIに相談し考えを“ほぐす”提案だ。ただしAIに結論を求めず、「私」を主語にして相談しよう。
読者からは「これはとても思いやりのあるアドバイス」「多くの人は疲れ切ってしまうまで気づかない」などの声があがっている。そんな同作について、作者の秋野ひろさんに話を聞いた。
ー同作制作のきっかけを教えてください。
とあるニュースに怒りを覚え気が滅入ったことです。自分のメンタルのためにSNSから離れていたのですが、そのときの方法は差別意識を和らげるやり方としても使えると思い、マンガにしました。
ーご自身が無意識の決めつけに気付いた経験はありますか。
SNSで流れてきた投稿を自分でどこまでファクトチェックできるか試してみたことがあります。これが本当に大変で、毎回は絶対やってられないと思いました。そして基本的にSNSでの投稿はその過程を飛ばして主張が差し込まれているので、「なんとなくのイメージで判断してることがめちゃくちゃある」という自戒として描きました。
ーAIとの対話で意識されていることはありますか。
AIに結論を出させる使い方はしないようにしています。ただデータを元に何かを主張するとき、どの視点が足りないかをチェックする上では良いことを言ってくれます。そういう自分の考えたことの整理を手伝ってもらう上では頼りにしています。
<秋野ひろさん関連情報>
▽東洋経済オンラインで連載中「丁寧ならぬ暮らし」
https://toyokeizai.net/category/comic-teineinaranu-kurashi
▽東洋経済オンラインで連載中「介護者たちの事件簿」
https://toyokeizai.net/category/comic-kaigoshatachino-jikenbo
▽書籍「丁寧ならぬ暮らし」(Amazon)
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