ヘンリー王子(41)が、英誌「ニュー・ステイツマン」への寄稿「分断された王国への私の懸念」で、英国で顕在化する反ユダヤ主義と反イスラム憎悪の拡大に強い危機感を示した。その中で、2008年に20歳で参加した仮装パーティーでナチスの制服を着用した過去に触れ、自身の「思慮を欠いた過ち」が、今ではユダヤ社会へのより良い理解につながっていると述べている。
王子は「私は自分の過去の過ちを強く自覚しています。謝罪し、責任を取り、そこから学びました」とし、沈黙は「憎悪と過激主義を野放しにする」と強調。現在も家族と米カリフォルニアに暮らしながら、不正義と闘う姿勢は「場所では変わらない」と語った。また「憎悪は抗議ではありません。それは偏見です」と断言し、ロンドンやマンチェスターでの死者が出た事件に触れ、ユダヤ系住民が「自分たちの家と呼ぶ場所で安全でいられなくなっている」現状を憂慮。ガザや中東情勢への正当な抗議が、特定のコミュニティへの敵意へすり替わる危険性にも警告を発した。
最後に王子は「不正義に不正義で応えてはいけません。連鎖を断ち切る唯一の方法は、次に渡さないことです」と結び、反ユダヤ主義と反イスラム憎悪を同じ決意で拒絶し、思慮と責任をもって声を上げる必要性を訴えている。