俳優クリス・オドネル(55)が、1997年公開の映画「バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲」の撮影裏話を明かした。ロビン役を演じたクリスは、宿敵ミスター・フリーズを演じたアーノルド・シュワルツェネッガーについて、本編の多くのシーンで代役が使われていたと主張している。
1995年の「バットマン フォーエヴァー」に続き続投したクリスは、トミー・ディダリオの番組「I’ve Never Said That Before」に出演。シュワルツェネッガーとの共演シーンについて、「カメラの前でアーノルドと芝居をしたことは一度もない。一度もだ」と衝撃の事実を語った。クリスによれば、シュワルツェネッガーには極めて優秀な代役がいて、本人と見分けがつかないほどだったと説明。「アーノルド本人が現場に来て演じたのはクローズアップのカットだけで、それ以外はすべて代役だった」と当時を振り返った。
また、バットマン役がヴァル・キルマーからジョージ・クルーニーへと交代した同作について、クリスは「めちゃくちゃだった」と断じた。製作側のワーナー・ブラザースが前作の大ヒットを受けて貪欲になり、通常なら3年を要する準備期間を惜しんでプロジェクトを急ぎすぎたことが原因だと分析。クリスは「製作側はひたすら資金を注ぎ込み、その場しのぎの修正を繰り返せば何とかなると考えていたようだ」と、当時の現場の混乱ぶりを指摘した。
作品が批評家から酷評された際、クリス自身はそれほど深刻に受け止めていなかったが、2020年に80歳で亡くなったジョエル・シューマッカー監督は深く傷ついていたという。宣伝活動のためにブエノスアイレスを訪れていた際、シューマッカー監督は批判的な評判を耳にしてホテルの部屋から出てこられなくなるほど打ちのめされていた。クリスは「今でも若者から『あの映画が大好きだ』と声をかけられることがあるが、本気なのか冗談なのか今でも見分けがつかない」と複雑な心境を吐露した。
一方で、クリスは現場を共にしたジョージ・クルーニーとの関係については「楽しすぎた」と回想している。本来あるべき以上にふざけ合っていたかもしれないと認めつつも、幼少期からバットマンのおもちゃやテレビ番組に親しんできた熱心なファンとして、ロビンのコスチュームを身にまといバットモービルを運転できたことは「素晴らしい経験だった」と締めくくった。