akiya_b

冗談のような発明も目的は極めて真剣 おならを記録する「スマート下着」が開発中

海外科学 海外科学
「スマート下着」の開発が進められている ※写真はイメージです
「スマート下着」の開発が進められている ※写真はイメージです

 おならの頻度を追跡し、腸の健康維持をサポートする「スマート下着」の開発が進められている。メリーランド大学のブラントリー・ホール助教授率いる研究チームが開発しているのは、排ガスを検知・記録するウェアラブルデバイスだ。身体の自然な機能でありながら、これまで語られることの少なかった「放屁」を分析する、異例のハイテク製品となる。

 ホール氏は声明で「私たちは、正常な排ガス量とはどのようなものかを正確に把握していません」「その基準値がなければ、ある個人のガス発生量が本当に過剰かどうかを判断するのは困難です」と述べている。

 一般的に人は1日に10回から20回のおならをすると考えられている。しかし、これまでのデータの多くは自己申告に依存しており、研究者らもその信頼性には疑問があることを認めていた。

 この課題を解決するため、研究チームは排ガス時に放出される成分を検知できるセンサー付き下着を開発、おならの発生を特定し、特定の特性を測定することで、消化器の健康状態をより客観的に把握することが可能になるという。

 一見すると冗談のような発明に聞こえるかもしれないが、その目的は極めて真剣だ。排ガスは食事、腸内細菌、そして消化機能全体と密接に関連しているためだ。頻度や成分の変化は、食物不耐症や胃腸障害を含む、潜在的な健康問題を示すシグナルとなり得る。

 より正確なデータを収集することで、研究者らは「正常」と「異常」の境界線を明確にし、生活習慣が腸の活動に与える影響を深く理解したいと考えている。この技術が実用化されれば、将来的に医師が消化器疾患の患者に対し、目立たず非侵襲的(身体を傷つけない方法)にモニタリングを行う有力な手段となる可能性がある。

 今回の研究は日常的な身体機能について、未だ解明されていない点が多いことを改めて浮き彫りにした。おならは普遍的な現象であるにもかかわらず、臨床現場での研究は驚くほど進んでいない。専門家は今回の知見が腸の健康に関する議論をオープンにし、社会的偏見の解消に寄与する可能性を指摘している。

よろず〜の求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース