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年々増加している大腸癌から身を守る最適の方法とは ほとんどない自覚症状 痔と混同するケースも

悠々〜ライフ

谷光 利昭 谷光 利昭
画像はイメージ(SewcreamStudio/stock.adobe.com)
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 最近、増加傾向にある大腸癌。昨年末も有名なゴルファーがS状結腸癌でお亡くなりになりました。ご冥福をお祈り申し上げます。

 患者さんから、「大腸癌にはどんな症状があるの?」とよく聞かれます。

 教科書的には、排便時の出血、便秘、下痢、便柱の狭小化(便が細くなる)、腹部膨満感、食欲減退が挙げられていますが、本当にそれらの症状が出るのでしょうか?

 今まで、沢山の大腸癌の患者さんを診てきていますが、進行癌であっても自覚症状があった患者さんは、ほとんどおられません。

 排便時の出血などは、外痔核、内痔核、切れ痔をお持ちの方は、頻繁にみられます。便秘の方は、便秘と下痢を繰り返すということを多々認めます。

 便を軟らかくする緩下剤を飲むと便柱の狭小化を認めます。

 その他の症状も、実は日常で良く認められる症状なのです。

 進行癌であったとしても、症状の出現は稀です。

 自分で判断することは危険ですが、お尻からの出血の時、大量に綺麗な血液を認めた場合には痔からの出血の可能性があります。直腸癌などを伴っている場合は、綺麗な血液を大量というよりも、少量の血液を確認できます。粘液が混在していることもあります。毎日排便を認めていたのに、便秘、下痢を繰り返すようになった、食生活を変えていないのに便柱の狭小化を認めたときには要注意です。けれども、症状が出現した際には、進行癌であってもかなり進行していることが多いのです。

 繰り返しなりますが、症状は本当にあてになりません。気になることがあれば信頼できる病院を受診して、速やかに検査を受けることが賢明です。便の中の潜血を調べる検査も非常に有用ですが、2回とも陰性で半年後に癌でお亡くなりなった方もおられます。痔の診断を得て治療していたのにも関わらず、その少し奥に癌がある場合もあるのです。

 一般的に辛いとされている大腸内視鏡は、技術の進歩、鎮静剤の使用などにより、以前と比べると楽に検査が出来るようになりました。ポリープの大きさ、形にもよりますが、日帰りでポリープ切除をしている医院も沢山あります。当院も上記のような病院の一つです。大腸ポリープを早期に切除することで大腸癌の発生率を抑えることが可能です。積極的に大腸内視鏡検査をうけることは、年々増加している大腸癌からご自身の身を守る最適の方法です。

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