立憲民主党の米山隆一衆院議員が16日、自身のX(旧ツイッター)を更新。妻で作家の室井佑月氏が自身の入院中にもSNSで“論戦バトル”を続ける米山氏に苦言を呈したことを受け、同党の前代表である泉健太衆院議員から忠告されたことに対し、「矜持を持って取り組んでいます」と“我が道”を強調した。
室井氏は今月8日のXで緊急入院を報告後、11日のXで「この人すごいよね。手術はうまくいっても、妻は抗生剤が種類変えてもなぜか効きにくく、熱も出たりで、なのに夫は毎日、外との喧嘩にあけくれてる。もう離婚して下さい」と投稿して大きな反響を呼んだ。その後も室井氏は「あなたはわかっていません」「あなたを叩く市井の人に激怒し、粘着バトルしても、おもしろがる人がさらに増えるだけ」などと投稿を続けている。
こうしたやりとりに対し、泉氏は15日夜に更新したXで「今回は佑月さんの言うことに従ってほしい」と呼び掛け、「米山さんの高い政策能力と熱意を、誰かと言い合うことに使うのは本当にもったいない。応援している人も理解者ももうたくさんいる。だから左様ならはもうやめて、社会を変える人と歩む投稿に時間を使おう。」と提言。この「左様なら」とは、米山氏がX上で話がかみ合わない相手などをブロックする時に使うフレーズで、泉氏はそうした論戦をやめるように忠告した。
泉氏のポストに対し、米山氏は16日朝に更新したXで「SNSでの情報発信に様々な意見はあるでしょうが、私の発信は ①反緊縮/MMTの効果 ②日本の治安(外国人の影響) ③税収・社会保障の必要性 についてほんの少しでも何かを変えたのではないかと思います。自らにも多数の小石が跳ね返る巨石を鑿で穿つような作業ですが、私は矜持を持って取り組んでいます」と主張した。
ところが、この「矜恃(きょうじ=誇り、プライド)」という言葉に室井氏が反応。16日午後に更新したXで「本当に味方してくれる人、わかってます?矜持を持って?」と切り出し、これまで夫の米山氏がX上で“バトル”した相手を実例として挙げた上で、「もうそういうの、やめて。あなたの味方をしていると、毎日小石をぶつけられ痛いんです。あなたは本当の味方をうるさく感じ排除していく。」と糾弾。さらに、室井氏は「あなたと一緒にあなたにぶつけられる小石が当たっている人は、『痛い。どうにかしなきゃ』と声をあげてしまうから邪魔で、石の当たらないところで己の損得感情であなたにひっつき『さすが!』と言ってる人だけが好きなんです」と指摘した。
さらに、室井氏は「世のためとなる巨石を鑿で穿つ作業もやっているんですよ、本人は。だからそれに寄り添い『頑張れ』と応援して浴びる小石なら、まだ我慢します。が、いらんこと言って一部の世間から小石を投げられているわけです。」と連続投稿し、「私が夫婦の話をここでするのは、現状、これしかやり方がないからです。」との思いも綴った。
「矜恃」として自身のSNS発信に対する信念をポストした米山氏だったが、火に油を注ぐ結果となり、リプ欄には夫婦の関係を気遣う声が続いた。