モータウンの伝説的歌手スモーキー・ロビンソン(85)が、自身を性的暴行で訴えている女性が「数千ドル相当の貴重品」を盗んだと主張している。ロビンソンと妻フランシスは、この女性(訴訟上「ジェーン・ドウ4」として知られる)に対して一時的な接近禁止命令を申請。女性が最近、夫妻所有の倉庫に侵入し、所持品を持ち去ったと訴えている。
デイリー・メール紙によれば、夫妻の弁護士は今週提出した法的文書で、この行為が「秘密裏に、悪意を持って、同意なく」行われたと主張。11月22日の窃盗はジェーン・ドウ4と2人の協力者によって実行されたとされている。
ロビンソンの弁護士クリストファー・フロストは声明で「この事態は一見ばかげているように見えるが、ジェーン・ドウ4とその仲間が欲に動かされていることの新たな例だ。我々はすでに高齢者への経済的虐待、財産の不法転用、プライバシー侵害で訴訟を起こしている」と述べた。さらに「ロビンソン夫妻は70代と80代の高齢者であり、彼らに近づけないよう迅速に対応している。彼女たちの行動には限度がないように見える」と強調した。
一方、女性側の弁護団はこれらの主張を「全くの虚偽」と否定している。今年5月、ジェーン・ドウ4を含む4人の女性がロビンソンを性的暴行と嫌がらせで訴え、5000万ドル(約78億円)の損害賠償を求める訴訟を起こした。ジェーン・ドウ4は「繰り返される性的暴行と嫌がらせ」により職を辞めざるを得なかったと主張している。
ロビンソンはこれらの性的暴行の訴えを全面的に否定している。