就学前の子どもは、集団生活や日常のあれこれを毎日少しずつ学び、成長していくものだ。その姿に、ふとした瞬間にハッとさせられることもある。そんな子どもとの日々を描くイラストレーター・さにぃがぁるさんの作品『でも園で頑張ってるならOKです!』と『もちもちの反対』が、SNSで多くの共感を集めている。
作者の娘は幼稚園に通う年頃だ。お迎えの時間、作者が教室に入ると娘は「あ、ママ」と気づき、ロッカーに道具をしまうなど、帰り支度をテキパキとひとりでこなす。しかし、自宅に戻るやいなや、玄関で「着替えさせてぇ」と床に倒れ込むのだ。この娘の姿に、作者は思わず「同一人物か」と心の中でツッコミを入れてしまう。
このギャップに読者からは「うちの長女も全く同じです。先生から“園で頑張っているから、お家では甘えさせてあげてください”と言われました」や「園で頑張っている分、家ではだら〜んでいいんだよって思っちゃう」など、同じ経験を持つ保護者から温かい声が集まっている。
一方、『もちもちの反対』では、寝かしつけ時の微笑ましいやり取りが描かれている。布団で横になっていると、娘が上に乗り、頬をくっつけて甘えてきた。寄り添ってくる娘に、作者は「あぁなんてもちもちほっぺ」と幸せな気持ちになる。
しかし次の瞬間、娘から「早くママみたいに、しゃきしゃきほっぺになりたいよ」という言葉をかけられ、作者は絶句するのだった。
同作について読者からは「精神に1万ダメージ」や「シャキシャキほっぺは良い呼び方すぎる」など、多くの声があがっている。
そんな両作品について、作者のさにぃがあるさんに話を聞いた。
ーコメントの中で、さにぃがぁるさんが気になったものはありますか?
「家でしっかり甘えられないと、外で落ち着かなかったり大人との距離感が掴みにくくなったりする」という内容の返信をいくつか拝見しました。
家でもテキパキ動いてほしいなぁと思う一方で、家でちゃんと甘えてくれることに安心もしました。
ーほっぺた以外でも娘さんはこのような独特の表現を使うことがありますか?
言葉での表現は最近はあまり見られなくなりましたが、吹いてくる風を食べて味を確かめたり、スライスチーズをかじってコウモリの形にしたり、青い布団の上で泳いだりと、見立て遊びをするのが今も大好きなようです。
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