マーベル映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」(2021年)などで知られる俳優シム・リウが、ハリウッド映画界におけるアジア系のキャラクターの少なさに怒りを表した。シムは、自身のマーベル作を含めたアジア系俳優主演の映画が良好な興行成績を記録しているにも関わらず、そのチャンスがあまりにも少ないとSNSにつづっている。
スレッズにシムは「もう、どんな作品にもアジア系を出演させるべきだ。映画における僕らの存在の後退ぶりは全くひどすぎる」とコメントした。
そして「スタジオ側は『リスキー』だと言う」けど、『ミナリ』『フェアウェル』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』『クレイジー・リッチ!』『シャン・チー/テン・リングスの伝説』すべては商業的な成功を収めている」とアジア系が主演した作品が“当たっている”ことを指摘。「アジア系俳優でスタジオに1億ドル(約157億円)の損失を出した人物は1人もいないが、白人男性は2度も2億ドル(約313億円)の損失を出したのに、何事もなくまた看板俳優として主演作を得ることもある」と扱いの違いがあることも強調した。続けて「僕らは根深い偏見に満ちたシステムと闘っている。ほとんど毎日が本当にうんざりする」とあきれるようにつづった。
シムは以前「アジア系男性の役柄」をどんどん獲得しているといった趣旨の記事が出た際、「僕らを敵対させる方法」だとして強く非難していた。