オーストラリアのパンクバンド、アミル・アンド・ザ・スニッファーズが、メルボルンで予定されていた無料ライブの中止を受け、地元ファンへの感謝を込めて総額3万5000豪ドル(約350万円)相当の飲み代を負担した。
フェッド・スクエアでの凱旋公演を予定していたバンドは、バリケードの破損による安全上の懸念から警察により中止となったことを受けて、メルボルン市内7軒のパブにそれぞれ5000豪ドル(約50万円)を提供し、ファンに飲み物を振る舞った。
ボーカルのエイミー・テイラーはSNS動画で「AC/DCスタイルで一杯どうぞ。今夜は楽しんでね」と語り、後に「この投稿を読んでいる頃には、飲み代は使い切られているはず」と追記した。
この寛大な対応は、地元経済への貢献としても称賛されており、メルボルンのバー「The Curtin」のベンジャミン・“ラスティ”・ラッセル氏はABCの取材に対し、「まさにメルボルンの音楽コミュニティそのもの。彼らがこうした場所でキャリアを築いてきたことを思えば、恩返しの姿勢は本当に素晴らしい」と語った。