米女優ダイアン・ラッドさんが3日、カリフォルニア州オーハイの自宅で亡くなった。89歳。娘で女優のローラ・ダーン(58)が訃報を発表し、「私の偉大なヒーローであり、かけがえのない母が今朝、私のそばで旅立ちました」と語った。
ローラは「彼女は夢の中でしか出会えないような、素晴らしい娘であり、母であり、祖母であり、女優であり、芸術家であり、共感に満ちた魂でした。私たちは彼女の家族でいれたことに感謝しています。今、母は天使たちと共に飛び立っています」と追悼の言葉を綴った。
ダイアンさんは60年以上にわたり、200本以上の映画やテレビ作品に出演。「アリスの恋」「ワイルド・アット・ハート」「ランブリング・ローズ」でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされ、後者2作では娘ローラと共演した。
1935年にミシシッピ州で生まれたダイアンさんは、1966年のバイカー映画「ワイルド・エンジェル」で正式な映画デビューを果たし、夫ブルース・ダーンや故ピーター・フォンダと共演。その後、マーティン・スコセッシ監督の「アリスの恋」で注目を集め、「チャイナタウン」「ブラック・ウィドー」「28DAYS」「ジョイ」など多くの作品に出演した。テレビでも「裸の町」「ペリー・メイスン」「ER 緊急救命室」「レイ・ドノヴァン」「ヤング・シェルドン」などに出演、さらに作家としても活躍、著書も複数刊行している。
訃報を受けて、1960年から1969年までダイアンさんと結婚生活を送ったブルースは、故人の女優としての功績を称え、「しかし私にとって最も大切なことは、彼女は私たちの素晴らしい天才的な娘にとって、素晴らしい母親だったことです。そのことに私は永遠に感謝しています」とUsウィークリーに声明を発表している。