アルミの削り出しで作られたミャクミャクが話題になっている。
金属や樹脂の加工を行う株式会社プロトワーク(大阪府守口市)が製作したのは、アルミを削り出して製作した輝くミャクミャクフィギュア。大きさは40㎝ほどで重さは約20kg、お値段は驚きの393万9千円だ。
9月15日から17日のわずか3日間のみ大阪関西万博のギャラリーWESTにて展示販売されたが、ピカピカに輝くミャクミャクは来場者の注目を集め、購入者希望者もあらわれたそう。製作した株式会社プロトワークの、山下翔大さんに話を聞いた。
――製作方法について。
山下:飛行機や自動車の精密部品などを製作する際に使用する「5軸加工機」という機械を使い、金属の塊を刃物で削って製作しました。0.01mmの精度でミャクミャクのフォルムを再現可能。「赤」「青」「白」の3色を表現するために、パーツに分けて着色しています。
――難しかったところは?
山下:誰がどの角度から見ても「本物のミャクミャク」と言われるクオリティと、高級感が出るよう製作したいと思い、特にチャームポイントである瞳の表現に悩みました。ガラスクリスタルを採用したので、光が当たるとキラキラに輝きます!
展示方法も「ただ台に置いて飾るのではつまらない!」と思い考えた結果、制作風景を映し出すモニタを設置、全ての角度から見らえるようミャクミャクを回転させました。この展示は大成功だったと思うのですが、正面を撮影したい人たちが行列を作ってしまい、申し訳なかったです。お尻もこだわって製作しているのですが!(笑)。
――かなり高額ですが…この価格の理由は?
山下:金属の削り出し製品がそもそも高額で、かつサイズも大きいので、高額な製作費になることは製作前の会議で一番先に議題にあがりました。当初はキリの良い400万円と設定していましたが、後から「3,939,000(ミャクミャク)円にしよう!」となりました。
来場者のみなさんも値段に驚いていたのですが、「今日は現金持ってきてないしな」「一旦やめとこか。」と帰られる様子が、いかにも大阪!という感じで面白かったです。
――おすすめの使い方は?
山下:やっぱり玄関に置いて欲しいですね。入り口のドアを開けた瞬間に光り輝くミャクミャクが目に飛び込んでくれば、自然と笑顔が溢れ出るのでは。あと、すごく重いので毎日抱き抱えて筋トレにもおすすめ。ミャクミャクでムキムキになれます!
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SNSでは「ビッカビカでめちゃくちゃカッコよかった!」「リビングに置いて毎日拝みたい」などの反響が見られた。現在、今後の展示販売にむけて調整中とのこと。気になる人は問い合わせてみてはいかがだろうか。
株式会社プロトワーク 公式X
https://x.com/plotwork_0823
該当動画
プロトワークYouTubeミャクミャクができるまで
https://www.youtube.com/watch?v=KQqXQgI475w