実業家の〝ホリエモン〟こと堀江貴文氏が20日、X(旧ツイッター)を更新。国会の議員定数削減を懸念するチームみらい党首で参議院議員の安野貴博氏がXで問題提起したことに対し、政権与党による「数の論理」で押し切られるなどと持論を綴った。
安野氏は18日に更新したXで「衆議院の議員定数を1割(50名程度)、比例の枠から削減する案があがっています。来週からの臨時国会で決議を目指す方向で、自民・維新・国民の間で調整がされているとのことです。」と切り出し、「政治不信の中、『ロクに仕事をしない議員なんか減らすべき!』と思われる方がいらっしゃることは理解できます。しかし私は議員定数削減は政治の新陳代謝を悪化させ、むしろ議会への信頼度を落とす可能性があると考え、反対の立場です。」と訴えた。
安野氏は、その理由として「(1)国会議員の新陳代謝がより悪化する(2)諸外国と比較して日本は国会議員の数がそもそも少ない(3)定数削減によって得られるコストメリットは限定的」という3点を挙げて説明し、「新規参入ハードルを下げ、議員の新陳代謝をよくして色んな知恵が入ってくるようにすべきです。」と訴えた。
安野氏の主張に対し、堀江氏は「たぶんそういう正論の話じゃなくてこれって泥臭い政治闘争の話で、小選挙区の票を固められる自民、維新、立憲にとっては有利で公明、参政、れいわあたりを潰しにかかってるというシンプルな話かと。」と指摘。「そしてこれは正論をぶち上げても彼らの数の論理で押し切られますね。」との見解を示した。
さらに、堀江氏は「しかも比例復活はずるいので止めるみたいな大義もあるし、大した額でもまず隗より始めよ的なスタンスを示すことにもなるし思ったよりも狡猾に進めてますよね。」と連続投稿。「隗(かい)より始めよ」とは中国の故事に由来する言葉で「大きなことを成し遂げるために、まず自分から率先して身近なことから着手すべき」といった意味。その上で、堀江氏は「更に言うと後継に向けて麻生さんの選挙区の周りのライバル議員を潰すのにも役に立つ。」とも付け加えた。
堀江氏のポストに対して、Xユーザーからは「大きな政党だけが残る仕組みになれば、社会の幅広い意見や現場の声が国政に届かなくなる」「もうこの流れは止められないのでしょうか?」「比例復活、70歳以上の高齢議員の報酬は下げるとか なんかやってほしいとは思いますけどねー」「居眠り議員・無知タレント議員が目立つ現状だから、議員の数は減らすべき!って考える人が多いと思います」などさまざまな意見が寄せられた。