akiya_b

落下の悲劇を防ぐ「つっぱり棒の正しい突っ張り方」がSNSで反響 バネ式とジャッキ式でコツが

米田ゆきほ 米田ゆきほ

「つっぱり棒の正しい突っ張り方」を解説した動画がSNSで話題になっている。

動画を投稿したのは元祖つっぱり棒メーカーの平安伸銅工業(大阪市西区)。

私たちの生活に欠かせないものとなったつっぱり棒。簡単に設置できるが、突然乗せていた荷物ごと崩落し、一瞬で散らかった部屋を眺め絶望した経験を持つ人も多いのではないだろうか。

調べると、つっぱり棒の仕組みには2種類あるそうで、内蔵されたバネの反発する力をつかって突っ張る“バネ式”と、突っ張り棒のパイプを伸ばし長さ調節ねじで固定し、グリップを回して突っ張る”ジャッキ式”。それぞれ設置にコツがあるそうだ。平安伸銅工業の担当者に話を聞いた。

――つっぱり棒の正しい突っ張り⽅は?

担当者:バネ式つっぱり棒は、 設置幅より数センチ⻑めにパイプを伸ばし、押し縮めながら反対側を押し込んで⽔平に取り付けるのがコツ。パイプの中に⼊っているバネが戻ろうとする⼒を最⼤限利⽤し突っ張ることができます。

ジャッキ式は突っ張るまでパイプを引き出し、長さ固定ネジを締め付ける。そこからさらにグリップを回し固定すれば、しっかり突っ張ることができます。この時、両端のキャップの⻑い⽅が下になるように設置するのがポイントです。 

――初⼼者が間違えがちなポイントはどこですか? 

担当者:バネ式でありがちなのが、壁と壁の間でパイプを伸ばしながら取り付けること。内部のバネの破損や圧着⼒不⾜を引き起こす原因となってしまいます。

ジャッキ式では、長さ固定ねじが貫通していないケースが多いです。細いパイプに⻑さ固定ねじを貫通させて、完全に⻑さを固定するのが正解。両端のキャップの向きも、荷重がかかっても壁から離れずに密着しやすいよう設計されているので、必ず ⻑い⽅が下 になるように設置してください。

――突っ張り方以外に、突然落ちてきて絶望!みたいな事態を避けるコツはありますか? 

担当者:バネ式とジャッキ式、それぞれ耐荷重が違うんです。⼀般的にはジャッキ式の⽅が耐荷重が⼤きい、重いものを置くのにバネ式の⽅を使うと落ちてしまうこともあります。パイプを⻑く伸ばせば伸ばすほど、たわんで耐荷重が⼩さくなるので、設置する場所の幅に対して、ある程度の余裕を持った⻑さのつっぱり棒を使う方が安全です。 

壁の強度がない壁に突っ張り棒を取り付けると、徐々に壁が反ってしまい落下、壁を突き破ってしまう事態も。⽇本の住宅で⼀般的な⽯膏ボードや化粧合板の壁につっぱり棒を設置する場合は、壁の後ろに⽀えとなる下地がある場所で取り付けるようにしましょう。基本は、凸凹のない面に水平に。マスキングテープで目印をつけて確認しながら作業すると分かりやすいのでオススメです。

◇ ◇

SNSでは「設置したい場所に当てて伸ばしてた…」「思ったより長めにするんだな」「正式なやり方を知っているの20人くらいでは?」などの反響が集まった。だんだんズレてくるつっぱり棒があれば、一度見直してみてはいかがだろうか。

平安伸銅工業 公式X
https://x.com/heianshindo

よろず〜の求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース