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小沢一郎氏、相次ぐクマ被害に警鐘「冬眠まで2か月間は特に注意」「鈴やラジオなど携帯、複数人で行動」

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
立憲民主党・小沢一郎衆院議員=JR大阪駅前
立憲民主党・小沢一郎衆院議員=JR大阪駅前

 立憲民主党の小沢一郎衆院議員が9日、事務所の公式X(旧ツイッター)を更新。8日に岩手県北上市でクマに襲われた可能性があるとみられる男性の遺体が発見されたことを受け、相次ぐクマ被害への対策を具体例を挙げながら呼び掛けた。

 今夏以降、クマの襲撃による死亡事故が続いている。6月には長野県大町市でタケノコを採りに竹藪に入った男性、7月には岩手県北上市の民家で91歳の女性、北海道福島町で新聞配達員の男性、8月に北海道羅臼岳で登山中の男性がいずれも死亡した。

 10月に入っても、宮城県栗原市の山中でキノコ採りをしていたグループがクマとみられる被害に遭って1人が死亡し、今月8日には岩手県北上市の山林でキノコ採りに出かけて行方不明となっていた70代男性の頭部と胴体が離れた遺体が見つかり、クマに襲われた可能性があるとみられている。

 小沢氏は「昨日、地元北上市でキノコ採り中の70代の男性がクマ被害によって亡くなりました。」と8日に〝クマ被害〟とみられる遺体が発見されたことを踏まえ、「今年の秋は、全国でキノコ採り中にクマに襲われるケースが多発しており、注意ください。また、クマはブナ、ミズナラなどのドングリが主食ですが、昨今では、エサを求めて人里に出没し、人を襲うことも増えています。」「通常、ドングリ不作時の出没頻度が増えますが、最近、それだけでは説明がつかないほどクマの出没が増加しております。北海道で牛舎が襲われたことがありますが、その際は牛の味を気に入り、その後、何度も牛を襲ったという事態が発生するなど、クマが一度覚えた味に執着する性質も知られています。」と注意喚起した。

 さらに、小沢氏は「クマが山には無い食べ物を気に入り、それを狙って堂々と人里に降りてきている可能性もあります。」と指摘。「地元の方々からも、『昔は、クマは人を見ると逃げていったものだが、最近は慣れてしまい、後ろから襲われるような事例も増えている』との話も聞きます。とにかく岩手でも深刻な問題です。」「冬は山中に食べ物が無くなるため、通常11月中旬頃からツキノワグマは冬眠期に入ります。しかし、こんな頻度でさまざまな食べ物がある人里に出てくれば、そういう自然のサイクルすら壊れてしまい、クマ被害が更に増加するという事態も想定されます。真剣にクマ対策を考えなければなりません。」と危惧した。

 小沢氏は「各自治体でクマ出没時の円滑な連絡体制を確認・拡充」「クマ発見時に早期に駆除できる体制構築」の必要性を訴え、「山に入る際のクマ避け鈴、ラジオ、笛などの携帯。クマは音に敏感で逃げていきます。また、必ず複数人で行動すること。クマが活発な朝夕はやめた方が良い」「人里にクマを寄せ付けない対策として、カキなどの果樹・木の実、生ゴミ、農作物の残渣等を放置しないこと。見通しをよくするためのヤブの刈り取りや、車庫や物置を開け放さないこと」などを具体的なクマ被害対策として挙げた。

 その上で、小沢氏は「クマに人が襲われるという事態だけは避けなければなりません。そのためには、以上に述べたような地道な対策が必要です。国や地方自治体もこれまで以上に注意を喚起し、対処方法を広報していくことが求められます。クマが冬眠するまでのあと約二ケ月間、特に注意をお願いしたいと思います。」と呼び掛けた。

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