実業家の〝ホリエモン〟こと堀江貴文氏が6日、自身のYouTubeを更新。高市早苗氏が4日の自民党総裁選で新総裁に選出されたことを受け、株価が急上昇したことを背景に、今後の高市政権の行方を予想した。
6日午前の東京株式市場は取引時間中として初めて4万7000円を突破し、前週末終値からの上げ幅は一時2000円を超えた。高市氏の自民党総裁選出により、財政拡張への期待から買い注文が膨らんだ。
堀江氏は「高市さんが新総裁、首相になる見込みとなれば、株高、円安になると言われておりましたが、実際に株高になっています。ただ、金利は上げないとおっしゃっているので、おそらく円安になるのかなと。だから、海外資産を持っていた人たちは残念、株をたくさん持っている人たちはラッキーみたいな感じになるのではないかと思います」と解説した。
「小泉進次郎ばかり見ていた」という堀江氏が、改めて今後の〝高市内閣〟の行方を推測した。
同氏は「高市新首相になって経済政策はどうなるのか。中国、韓国との関係はあまりよくならないかもしれないですけど、現実的にはそこまでドラスティック(抜本的)ではなく、現実的な政策をしていくのではないか。首相になったので、今まで言っていたような〝ちょっと過激な右寄り〟みたいなことはおそらく言わなくなるのでないかと予測されます」とし、「経済政策は岸田内閣や石破内閣ともたいして変わらないのではないかと。僕らからすれば、たとえばライドシェアの解禁など改革路線を進めて欲しかったが、高市さんはそこにはあまり踏み込まないのかなと予測されています」と分析した。
その上で、堀江氏は「積極財政、つまり国債をいっぱい発行して、そのお金を使って補助金とか減税をやってくるのではないかと期待されて、おそらく株高になっていると思うんですけど、そこもですね、積極的に財政、現実的にできるかというと、財務省のいうことをある程度聞かないと難しいというところに落ち着くのではないかと思っています。トランプ大統領みたいに『お前らの言うことは聞かん』とかという感じにはできないと思います」と付け加えた。
総裁選の決選投票で高市氏を支持するよう麻生派議員に指示したとみられる麻生太郎元首相が副総裁に起用される方針。高市政権では麻生氏の影響力の強さが指摘されている。
堀江氏は「バックについているのは麻生太郎さん。お元気そうですが、さすがに85歳なので、たぶん次の総選挙でおそらく引退されるのではないかと思います。花道ということで、自民党の重役たちも組閣もほとんど麻生さんが決めるわけですから、『ドラスティックに日本を変える』ということにはおそらくならなさそうです」と締めくくった。